コイヌガラシ、発見

2018.03.31 07:22|山野草・3月

2017/3/24 の記事を改めて掲載しました。

茎の頂部の花が咲いている。 果実は葉腋につく。柄はない。

 
 コイヌガラシが見つかった。

 家の近くで、よく歩く散歩のコースの一つにもなっている、車道の側で、田圃の畦に生えていた。
 いろいろな草が生えるので、これまでも観察していたのだが、コイヌガラシを見たのは今年が初めてだ。

 高知県には、イヌガラシ属(アブラナ科)は、7種ほどあるが、コイヌガラシは珍しい。 高知県中央部と東部では、一か所しか記録されていない(高知県植物誌 2009年)。
 この種の一番の特徴は、柄のない果実が葉腋につくことだ(写真左下)。

追記: (2017/3/27)
 Kさんの調査で、今は、南国市、香南市、香北市にわたる広い範囲に分布していることが判ったそうだ。 私が見た場所は、その分布範囲から、ちょっと外れた所に位置する。






タグ:アブラナ科 イヌガラシ属 コイヌガラシ 3月

セントウソウ、花は小さくて、可愛い

2018.03.29 19:46|山野草・3月

2017/3/22 の記事を改めて掲載しました。

セントウソウ

セントウソウ ミヤマセントウソウ ヒナセントウソウ

 
 セントウソウというのは、早春に咲く花の中でも、「先頭に咲く」とうことらしい。
 一番かどうかは、ともかく、今どき近くの山に入ると、道端のあちらこちらで見かける。 花は小さくて、ゴマ粒ほどのものだ。その為か、あるいは、どこかしこにあって、あまりにポピュラーな為か、人気はそんなにないようだ。
 しかし、拡大してみると可愛らしい。ここに載せたのは、白一色だが、中にはちょっと、紅をさすのもある。

   ミヤマセントウソウというのがある。小葉の幅が、セントウソウに比べて極端に狭いのが特徴だ。 花の形態などに違いがあるかどうかは、知らない。小さくて、見比べようがないから。
 ミヤマセントウソウより更に小葉の幅が狭いのがあって、ヒナノセントウソウとよぶ。
   この二つは、セントウソウに比べて、奥山に自生しているようだ。




タグ:セリ科 セントウソウ属 セントウソウ 3月 4月

四国のコバイモ 三姉妹

2018.03.22 07:30|山野草・3月

2015/3/31 の記事を改めて掲載しました。

アワコバイモ トサコバイモ トクシマコバイモ


 四国には、コバイモが3種分布しています。
 アワコバイモとトサコバイモ、トクシマコバイモです。香川、愛媛、徳島、高知の4県のうち徳島県がアワ、トクシマと2種の名前をとって、残りの1つトサが高知県です。香川、愛媛には分け前なし。
 一番数も多く、広く分布しているのがトサです。トクシマはアワとトサの雑種ということで、個体数も少ないようです。
追記:(2017/4/1)
トクシマコバイモを雑種とするのには、異論もあるようです。どなたか詳しい方はお教えください。









タグ:ユリ科 バイモ属 トサコバイモ アワコバイモ トクシマコバイモ 3月

ハルカンラン咲く 自然界ではまぼろし

2018.03.19 10:11|野生ラン・3月

2014/4/20 の記事を改めて掲載しました。

 牧野植物園で、ハルカンランが咲いています。だが、自然界でこの花に出会うことはないでしょう。
 ハルカンランは、カンランとシュンランとの自然交雑種と推定されており、学名は Cymbidium × nishiuchianum です。

種小名(nishiuchianum)は、寒蘭の栽培技術の研究、普及に努めると共に、土佐愛蘭会を創立した西内秀太郎氏のことです。
 カンランは花も姿もいろいろと変化がありますから、ハルカンランと命名されるまでは、カンランの品種として栽培されていたのではないか、と想像します。

 カンランの花期は秋から初冬にかけて、シュンランは春ですからずれがあります。しかし、大昔の高知県ではカンランの開花株も沢山あったそうです。シュンランは高知県人は手を出す者はいなかったので、いくらでも咲いていたはずです。
 ですから、遅咲きのカンランと早咲きのシュンランとが出会う機会もあって、ハルカンランが誕生したと考えられます。

 これは昔の話。今はカンランの開花株は捜しまわても見ることはできません。自然界に両者が同時に花を咲かせて、交雑種が誕生することは夢のまた夢でしょう。




タグ:ハルカンラン

 オドリコソウとヒメオドリコソウと

2018.03.17 08:14|山野草・3月

2017/3/27 の記事を改めて掲載しました。

上左:オドリコソウ、右:ヒメオドリコソウ
下左:イヌノフグリ、右:オオイヌノフグリ
上左:オドリコソウ、右:ヒメオドリコソウ
下左:イヌノフグリ、右:オオイヌノフグリ
 身近な所にも、たくさんの外来種が入ってきて、繁殖し、帰化している。中には、同属の在来種を駆逐しかねないものまである。
 一目見たとき、これは帰化植物だなという、在来種にない雰囲気があって見分けることができる。
 いま盛んに花を咲かせているオオイヌノフグリは帰化で、散歩していると、至る所で出会う。在来種のイヌノフグリのほうは、花もより小さく、ほとんど見ることができない、絶滅危惧種である。
 ところが、例外もある。オドリコソウとヒメオドリxコソウとを並べたら、前者が帰化で、後者が在来種だと感じないだろうか。オドリコソウは華やかで、あちらこちらで道脇を飾っている。ヒメオドリコソウは花は地味だし、出会うことも少ない。









タグ:シソ科 オドリコソウ属 オドリコソウ ヒメオドリコソウ 3月 4月

バケットオーキッドに、雄バチはひどい目にあう

2018.03.16 08:08|ランのたくらみ

2016/3/16 の記事を改めて掲載しました。

Coryanthes macrantha Coryanthes macrantha

クマガイソウ クマガイソウ

 
  バケットオーキッドという外国のランは、ハチそれも雄バチを誘い込んで、ひどい目にあわす。
 唇弁がバケツのような形になっていて、中に液が溜まっている。その中に、雄バチを誘い込んで、溺れかけるという災難にあわせて、やっと脱出する。その際に、花粉を運んでポリネータの役を強制する、こりゃひどい。
 バケットオーキッドは学名はCoryanthes属で、熱帯アメリカ原産であるが、日本のクマガイソウは唇弁が袋状になっていて、似たような手を使うが、 バケットオーキッドほどのアクドイことはやらないと思う。
植物の私生活(山と渓谷社) には、一匹の雄ハチの災難を一部始終が臨場感たっぷりに書かれていて、面白い(ハチさん御免)。


追伸:
「バケツオーキッドにだまされた雄バチは、その見返りとして雌バチによりモテるようになる。って話ありませんでしたっけ?」という ご意見を頂いた。 植物の私生活(山と渓谷社) を読みかえしてみると、こんなことが書かれていた。
ハチはこのパッドから精油成分を含んだクリームをかきとり、後脚についているポケットにつめ込みます。食べるためではなく、求愛儀式で雌をひきつけるときにこのクリームを利用するのです。
 タダでこき使っているのじゃなく、雄ハチに媚薬を与えている訳で、仲人役ということか。バケットオーキッドさん、ごめんなさい。
(2016/3/17)







タグ:3月

シュンラン、ヒメフタバラン  春一番はどちら?

2018.03.15 09:19|野生ラン・3月

22016/2/24 の記事を改めて掲載しました。

シュンラン   左=昨年9月18日撮影、右=今日2月24日撮影 シュンラン  左=昨年9月18日撮影、右=今日2月24日撮影

ヒメフタバラン 今日2月24日撮影 ヒメフタバラン 今日2月24日撮影

 
 野生ランの中で、春一番早く咲くのは、どちらか?
 常識的にはシュンランだが、ヒメフタバランも意外と早い。
 友人が、facebookで「佐賀県ではヒメフタバランが開花している」と載せていたので、南国土佐の高知でも、咲いているかも、と早速行って見た。
 たったの一株だけ見つかった。蕾も付いてはいたが、開花は先のことになる。昨年までに撮り貯めた写真を見たら、4月中旬から下旬にかけて咲いている。まだまだ先のことになる。

 シュンランのほうは、どうか、と思って、続いていって見ると、こちらもまだ蕾の状態である。
 ここのシュンランンは、昨年の9月にも撮っている。その時は、花茎が5本出ていたが、今日見ると、2本になっている。それに、5ヶ月も経つのに、伸び具合がほとんど変わらないのは、どうしてか? シュンランのほうも、開花はまだまだ先のことになりそう。
追記(2017/3/7)
facebook に、「モミランは3月半ばに咲きますよ」とのコメントがあった。残念ながら、モミランは四国では絶滅状態だから、私の頭にはなかった。




タグ:シュンラン ヒメフタバラン

カシノキランの種まき

2018.03.14 07:52|野生ラン・8月
左=2014/8/7撮影、  右=2016/3/1撮影 左=2014/8/7撮影、  右=2016/3/1撮影  
 この寒いなか、カシノキランが種まきをしている。
 生垣のサンゴジュに、ずっと前に拾ってきてつけたものだが、良く花を咲かせ、実を結ぶ。
 いま、種まきをしているのは、一昨年の夏に咲いたものであって、昨年のものではない。
 つまり、カシノキランは花を咲かせてから、2年近くにもなって、果実が割れて、タネを飛ばしている。
 ヤツシロランなどは、この期間が短い。タシロランは、花茎の先端はまだ蕾なのに、下の方では、果実が割れてタネを飛ばしている。
 一般に、着生ランはゆっくりしている。樹の上なら安全だから、ゆっくり養生して、果実を充実させてから、種まきに取り掛かろう、という算段らしい。




追記:(2016/3/3)
 すぐ側に、カシノキランの子生えが10株ほどあった。
 まだ小さくて、指先で隠れてしまうほど。何年前に咲いた花のタネが発芽したものやら、判らないが、 数年先には大きくなって、花を咲かせてくれそうだ。





カヤラン、ゴマ粒ほどの蕾

2018.03.13 07:47|野生ラン・4月

2017/3/13 の記事を改めて掲載しました。

今は、ゴマ粒ほどの蕾だが・・・

4月になれば、満開

 
 庭のキンモクセイで、カヤランが蕾を付けている。
 4月半ばになると、濃い黄色の花を咲かす(写真左)のだが、今は、ゴマ粒ほども、あるかないか、よくよく見ないを判らない。
 この蕾は、昨年の秋には、もう、できている。その時から冬を越して今まで、ほとんど大きさが変わらない。
 もしかしたら、寒さにやられてダメになったのじゃないかと心配するかもしれないが、毎年こうだから、4月半ばには必ず綺麗に咲くはずだ。

 昨年の果実が長く垂れ下がっている。タネはほとんど飛ばして、少ししか残っていない。 普通のランは、6か所が割れるのだが、カヤランの果実は、長くて、一か所が縦に裂ける。









タグ:カヤラン

着生ランの果実は、一か所が大きく割れる

2018.03.12 08:11|野生ランいろいろ

2016/3/12 の記事を改めて掲載しました。

左から、カヤラン、カシノキラン、クモラン 左から、カヤラン、カシノキラン、クモラン

クロムヨウラン クロムヨウラン

 
 着生ランの果実は、一か所が割れて、そこから、タネを散布するものが多いように思う。
 わずか、カヤラン、カシノキラン、クモランの3種を観察しただけのことだから、偉そうなことは言えないが。
 クロムヨウラン(写真左)の果実を見ると、6カ所が裂けている。これがラン科の普通の姿だのようだ。
 もう一つ、花が咲いてから、種まきまでの期間が、地生ランの比べて長い傾向がある。
 カヤランは春に咲いて、翌年の春に種まきをする。開花と種まきが同時ということもある。
 カシノキランは、翌々年の春にタネを撒く。2年間も蓄えていることになる。
 クモランは、7月に咲いて、翌年の春に種まきをしている。








タグ:3月

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