クロヤツシロラン 今ならあちらこちらで見つかる

2017.11.13 07:00|野生ラン・11月

2014/11/6 の記事を改めて掲載しました。

 秋に咲くヤツシロランは、四国では、クロヤツシロランとアキザキヤツシロランの二種ですが、今年はどちらもあまり見ることができませんでした。
 ところが、今の時期つまり果実期になると、あちらこちらの藪で見つけることがあります。
 花は地べたにへばりつくように咲いていますが、実を結ぶと、花柄がぐんぐん伸びて、20cm、30cm、40cmとなるから、良く目につくわけです。
 今なら藪蚊もほとんどいないのでチャンスです。




タグ:オニノヤガラ属 クロヤツシロラン

ヤクシマアカシュスランも種まき

2017.11.11 08:47|野生ラン・11月

2015/12/9 の記事を改めて掲載しました。

開花期、9月10日撮影

 
 ヤクシマアカシュスランは、ランの中では、開花時期が遅く、だいたい9月になってから。
 でも、今はもう果実が割れてタネを撒いている。撒き終わって空っぽになった殻も見える。
 小豆ほどの小さな果実だが、中には沢山のタネが入っている。これが撒き散らされたとしても、発芽して花を咲かせる株に成長できるのは、いくつあるのだろう。
 おそらくゼロに近いのではないか。もし、一粒でも育っていれば、数年のうちに、このあたり一面ヤクシマアカシュスランだららけになるはずである。




タグ:ヤクシマアカシュスラン

アキザキヤツシロラン 探すなら11月

2017.11.10 08:48|野生ラン・11月

2012/11/1 の記事を改めて掲載しました。

 
 11月ともなると、ランの仲間も大方は花の時期はすぎました。カンランなどこれからというのもありますが、これは鉢で咲かせたものですから、物足りない。
 ここに紹介するアキザキヤツシロランも果実の時期になっています(写真上)。しかし、自生地を探すなら、今が絶好の時期です。
 アキザキヤツシロランは、四国では太平洋側に近く、大きな河川流域の竹林に生えています。一昔前は、モウソウチクにしろ、マダケにしろ、竹は生活の必需品でしたから、竹林は大事されていました。しかし、今は、無用の長物となって放置されているところが大部分です。
 こんな竹やぶには、足を踏み入れるにもちょっと勇気が要ります。また、中に入ると、蚊の集中攻撃を受けることは間違いなし、です。11月ともなると、蚊もぐんと減ってくることも、「今が絶好の時期」といったことの理由です。
 もうひとつ、花の時期よりも果実の時期の方が探しやすい、ということもあります。花(写真下)は、高くても10cmですから、雑草などに埋もれていることもありますし、色はご覧のような保護色ですから、目立ちません。しかし、結実すると、花柄がぐんぐん伸びて、30cmを超すこともありますから、簡単に見つけることができます。

 どんなところを探せばいいか?と聞かれれば、「四国におけるハルザキヤツシロラン,アキザキヤツシロラン及びクロヤツシロランの分布」 が非常に参考になります。
 また、アキザキヤツシロランとクロヤツシロランは、花期が同じで、竹林では両方が一緒に生えていることも良くあります。果実での見分け方は、 ここ を参考にして下さい。





日本ラン科植物図譜




タグ:オニノヤガラ属 アキザキヤツシロラン

ムカゴサイシン やがて冬ごもり

2017.11.09 08:37|野生ラン・11月

2013/11/20 の記事を改めて掲載しました。

2013/5/30 2013/7/17 2013/7/20

 近くの山の ムカゴサイシン の自生地を見てきました。
 葉緑素がすっかり抜けて、葉脈の緑だけがわずかに残っている(写真上から3枚目)。
 1週間前に、訪問した時の写真(写真上から2枚目)と比べても、その変化がはっきりとわかります。
 ムカゴサイシンの葉が地上に現れるのは、5月の中旬ごろ。花が結実してタネを飛ばし終わる、その前後の時期である。一番上の写真では、展開した青々とした葉っぱの側に、役目を終わって倒れた花茎(花柄?)が3本見ます。
 冬に入ると、ムカゴサイシンの葉はすべて姿を消します。葉が地上で光合成の仕事をするのは、およそ半年です。
 そして、来年の晩春、5月中旬に花芽が出始めるまでの期間は、地下で暮らすムカゴサイシンを私たちは目にすることはありません。

   追記1:
 ラン科は単子葉植物の一員です。単子葉植物の一つの特徴は、葉が平行脈であることです。(双子葉植物は網状脈)
 ムカゴサイシンは、ラン科=単子葉植物であるのに、葉脈は平行脈ではなく、網状脈に見えます。

 追記2:
 学名は、Nervilia nipponicaで、 「Nervilia属」と「日本の」との合成語です。ラテン語の文法では名詞(属名)の後に形容詞がくるのでこの語順です。
 和名の「ムカゴサイシン」はというと、「ムカゴ」は地下の球茎をムカゴにたとえ、「サイシン」は葉が細辛(サイシン)に似ているからついた名です。
 つまり、「ムカゴのような球茎を持っている」と「サイシン類に似た葉の」という二つの形容詞からできています。肝心の名詞がありません。
 ムカゴランとかサイシンランとかにすれば良いかも知れませんが・・・
 もっとも、 ムカゴソウムカゴトンボ という2つのラン科の和名はすでにあります。      

タグ:ムカゴサイシン

ツチトリモチ、花なのか わからない

2017.11.09 05:26|山野草・11月

 
 四国には、ツチトリモチ科は3種あって、一番ポピュラーなのが、このトチトリモチだが、花の構造がどうも良くわからない。
 真っ赤な卵型の表面を覆っているのが花だ、ということになっている。だから、この赤い卵は、ツチトリモチの花穂とであり、花は微小で、無数(おそらく数千個)。
 この花は全部雌花であって、雄花はない。ここに写っているのは、すべて雌株である。それじゃ、雄株はどこだ? という疑問が起こるが、見つかっていないそうだ。 これは、おかしい。が、この話はまた後日。

   花(=雌花)は、花弁はなく、ほとんど雌蕊だけで、果実は1個、果実の中の種も1個という構造らしい。
 赤い卵の表面を埋め尽くしているのは、雌花というより、果実である、と言った方が当たっているような気がする。




タグ:ツチトリモチ属 ツチトリモチ

クロヤツシロラン これから種まき

2017.11.08 10:17|野生ラン・11月

2012/11/12 の記事を改めて掲載しました。

白い糸くずみたいなのが、タネ  クロヤツシロランは、秋に咲きます。今は、花は終わり、果実になって、その果実が割れて、タネを蒔こうとしています。
 前にも書きましたが、クロヤツシロランの花は、地面にくっ付くように咲きますが、結実すると、花柄(茎ではない)がぐんぐん伸びて時には4・50cmにもなります。少しでも遠くへタネを飛ばそうとしているのです。
 タネは、白い糸くずのようですが、縫い糸よりも、もっともっと細い。細いということは、風に乗せて飛ばすのに都合が良いでしょう。また、小さいと、ひとつの果実の中に沢山のタネを詰め込むことができます。そのタネの数はというと・・・ ご覧の写真から推測してください。このうちの一つでも発芽すれば、大成功と言えるでしょう。このランも、「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」という戦略をとっているように思えます。




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日本ラン科植物図譜

タグ:オニノヤガラ属 クロヤツシロラン

キイレツチトリモチ、 雄花を観る

2017.11.07 08:36|山野草・11月
A 一つの根茎から3 - 10個の花茎がでる。

B 新しい花穂は白っぽい。 C クローズアップ D 古い花穂は茶色がかっている。 E クローズアップ

 
 キイレツチトリモチは、沖縄や九州南部にのみ自生するとされていたが、数年前に四国でも発見された。四国や九州、沖縄が陸続きであった太古から生き延びてきたものだろうが、最近になって人目に触れるようになったのは、地球温暖化の影響で繁殖しているためだろうか。
 四国には、ツチトリモチミヤマツチトリモチは分布していたが、新たに一種加わって、三兄弟になった訳で嬉しい。

 キイレツチトリモチの特徴は、卵型の花穂に雄花を付けることだ。花穂の表面が小さな無数の雌花で覆われる点では、ツチトリモチと同じだが、キイレの場合は、数個の大きな雄花が混じる。

 地下の根茎から3-10個の花茎がでて、先端に卵型の花穂がつく。花穂が新しいもの(写真B)は、全体として乳白色をしているが、これは、表面に密生している、小さな雌花の色である。
 雌花に交じって、数個の雄花がつく。これは、雌花に比べると極端に大きい。3(または2)枚の花被片と3(または2)裂の雄蕊からなっている。花柄が伸びているので、雄花全体は、花穂の表面から突き出ていて、良く目立つ。

 残念ながら、雌花の構造はクロースアップした写真でもはっきりしない。

 古い花穂(写真D)は、こげ茶色を帯びてくるが、これは、毛のような雌蕊が白色からこげ茶色に変色したためである。また、古い花穂では、雄花も萎んで黒っぽい塊になって見える。




 

タグ:ツチトリモチ属 キイレツチトリモチ

ツチトリモチ、赤き血潮の冷めぬまに

2017.11.06 07:11|山野草・11月

2009/11/17 の記事を改めて掲載しました。

これは雌株だそうです。花婿募集中ってところですか。  
 ツチトリモチはちょっと花というよりはキノコの感じがします。下の方のやや白っぽい部分が葉っぱで、あとは全身真っ赤っか。
クロキ、ハイノキなどの根に寄生して生活しているので、緑の葉はありません。自分では陽の光で光合成という苦労することなく、日陰者の暮らしです。その点でもキノコに似ていますが、立派に沢山の花を咲かせます。
 球体の方面を覆っているブツブツの間に花があるそうです。しかし私は開花しているのをまだ見たことがありません。
 ツチトリモチは雌雄異株だそうで、私たちの目にするのはすべて雌株で、雄株はまだ見つかっていないとか。ほんとかなぁ?
このなに沢山の雌花をつけても彼がいなくちゃあだ花じゃないか。ぜったいそんなはずはない、どっかに潜んでいて通っているはずで、ヒトが知らないだけじゃないか、と思うが・・・




タグ:ツチトリモチ属 ツチトリモチ

ヤマハッカとヒキオコシと

2017.11.05 18:55|山野草・11月

2009/10/30 の記事を改めて掲載しました。

 ヒキオコシとヤマハッカは同じ属でよく似ており、隣り合わせに同時に咲いていることもあります。
 花の色はヒキオコシよりヤマハッカの方がやや濃いようですが、ヤマハッカにも白花もあります。
 ヤマハッカは雄しべと雌しべが花冠の中に納まっていて目立ちませんが、ヒキオコシの方は花冠から突き出てよく目立ちます。 
  葉はヤマハッカがヒキオコシより小さめで、鋸歯の数は5~10対で、先端に丸みがあります。ヒキオコシの葉は鋸歯の数が15対以上あり、先端は尖っています。
以上、勉強しだちのことを書き連ねました。

タグ:シソ科 ヤマハッカ属 ヤマハッカ ヒキオコシ

カンラン 昔ばなし

2017.11.04 08:46|野生ラン・11月

2013/10/24 の記事を改めて掲載しました。

 秋もふけてくると林の中からプーンとよい香りが漂ってきて、それをたよりりに探す楽しさはなんともいえないものだった・・・咲いた花の器量をみながら、気に入ったものばかり採集した。 2007年11月28日、牧野植物園にて撮影2007年11月28日、牧野植物園にて撮影
 これは、カンラン採りの様子です。
 ただし、70年前の昔ばなし。のちに牧野植物園の園長もされた山脇哲臣さんが、高知県野根に在住された若き頃の体験談です。( カンラン 寒蘭の美と栽培(成文堂新光社発行)から引用)

 私も一度だけ野生のカンランの花の香りに誘われたことがあります。40年も前のことですが、友人と二人でラン採りに行った時のこと、神社の境内で昼食をとっているとカンランの香りがしてきました。その香りのもとのカンランは見事に花を咲かせていました。
 当時は、ランといえば、カンランであり、カンランを山で見つければ採って帰るもの、これが常識(?)でした。

 今では、カンランは絶滅危惧ⅠA類、つまり野生絶滅に一番近いランクに指定されています。花を咲かせている野生のカンランの姿など夢のまた夢。
 ここに載せたのは、2007年11月28日、牧野植物園で地植えされたカンランを写したものです。




 

タグ:シュンラン属 カンラン

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