ツユクサシュスラン 四国に現れる !

2017.09.26 09:09|野生ラン・9月

2015/10/15 の記事を改めて掲載しました。

 ツユクサシュスラン 四国に現れる! 仰山な言い方だが、ビックリするやら嬉しいやら。
左=アケボノシュスラン、右=ツユクサシュスラン。   2012/10/1 撮影 左=アケボノシュスラン、右=ツユクサシュスラン  だいぶ前の話だが、四国にもツユクサシュスランがあるということを友人から聞いた。 「ツユクサシュスラン」という名前は図鑑か何かで見たような気はしたが、実物は見たことはないし、高知県植物誌にも載っていない。
 最近出版された図鑑 「日本のランハンドブック ① 低地・低山編」 を見るとその分布は、九州、琉球列島、伊豆諸島、小笠原諸島となっていて、四国は入っていない。
 図鑑では、ツユクサシュスランはアケボノシュスランの変種であり、よく似ている。しかし、「花序、子房、萼片と苞葉の外側に腺毛があることが明瞭な区別点である」と書かれている。
 もしかしたら、これまでにアケボノシュスランだと思って撮った写真の中に、ツユクサシュスランが紛れ込んでいるのではないか? そう思って撮り貯めた写真をチェックした。
 三つの自生地のうちの一つの中に、見つかった! 同じ日に4株ほとの開花株を撮っていたが、その内の2株は明らかにツユクサシュスランの特徴を備えている。この山では両者が生えていたわけである。上に載せた写真は、2012年に撮ったものであるが、その時のアケボノシュスラン(左)とツユクサシュスラン(右)である。


  
日本のラン①低山・低地編のツユクサシュスラン のページに次のように書かれている。
アケボノシュスランと似ているが、本種の方が全体に大きく、花茎がより長く伸び、花序、子房、萼片と苞葉の外側に腺毛があることが明瞭な区別点である。しかしながら、両者の区別がむずかしい個体もある。





タグ:シュスラン属 ツユクサシュスラン

ツユクサシュスランはパソコンの中にあった 

2017.09.23 08:00|野生ラン・9月

2015/1218 の記事を改めて掲載しました。

2012/10/1 撮影

子房、萼片、苞葉の腺毛が見える。

 
 ツユクサシュスランを今年初めて見た。
 前から手元にある図鑑 カラー版 野生ラン(家の光協会出版) では、この花は四国にはない。「九州西部および南部から琉球列島にかけて常緑広葉樹林の林床に生える」と書かれている。だから名前は一応知っていたが、実物にお目にかかることはあるまい、と思っていた。
 ところが、愛媛県の友人が自生地へ案内してくれると言う。愛媛県と九州は海を隔てているが、距離的には近いし、温暖化の影響もあるかも知れないなどと思いながら、期待していた。
 下調べのつもりで、図鑑を開くと、アケボノシュスランとは変種の関係にあり、良く似ている。
 もしかしたら、これまでに撮ったアケボノシュスランの中に、ツユクサシュスランが混ざっているかも知れない。アケボノシュスランの自生地3所のフォルダーを開いて、逐一チェックした。
 あった! 2012年に撮った、一つの自生地の写真の中に、ツユクサシュスランに間違いないと確信できるものがあった。
 今年の春、出版された 日本のラン ハンドブック ① 低地・低山編 にも、その分布域に「四国」はない。しかし、ツユクサシュスランは四国にもある。アケボノシュスランだと決めつけていたものの中にもあるかも知れない。お暇なときに、撮り貯めた写真を見なおしてみたらどうでしょう。



 ツユクサシュスランのページには、次のように書かている。
アケボノシュスランと似ているが、本種の方が全体に大きく、花茎がより長く伸び、花序、子房、萼片と苞葉の外側に腺毛があることが明瞭な区別点である。しかしながら、両者の区別がむつかしい個体もある。




タグ:シュスラン属 ツユクサシュスラン

「66年ぶり確認」のヨツバハギ 今年も元気に咲いています

2017.09.18 18:44|山野草・9月

2007/9/28 の記事を改めて掲載しました。

 
 2007年、地元高知新聞に、「県内66年ぶり確認」の見出しで載ったヨツバハギが今年も元気に咲いています。
 あれから7年経ちましたが、ほとんど当時の状態で維持されているのはうれしい。ここらあたりが「開発」されなかったことの証かもしれませんが。
 このマメ科の花は花期が長くて夏に咲き始めて、11月ごろまで咲き続けます。








追記(2017/9/18):
今年も咲いています。






タグ:マメ科 ソラマメ属 ヨツバハギ

ガクナンまたはオオミヤマウズラ・・・学名はまだない

2017.09.12 07:27|野生ラン・9月

2015/9/18 の記事を改めて掲載しました。

 
   ここのガクナンは昨年、初対面した。今年も無事に花を咲けせていた。
 昨年見た別の場所のガクナンは、林道沿いに十数株はあったと記憶しているが、ぜんぶ無くなっていた。ミヤマウズラに比べても、このガクナンが上等という訳でないと思うが、より珍しいといえば手を出す愛好家もいるという。(でも今の私は視力が落ちているから、眼鏡を変えたら、来年は見つかるかも知れない。)
 道中、心配しながらたどり着いたこの場所では、昨年同様に花を見ることができた。

 愛好家がガクナンと呼んでいたこの花は、ミヤマウズラとは別種であると、学者が発表した。和名はオオミヤマウズラと名付けたが、正式な記載ではないから、学名はまだない。学名の発表を待ち続けて、もう6・7年は経ったのではないか。




タグ:シュスラン属 オオミヤマウズラ

アキネジバナ 10数株咲く

2017.09.11 19:38|野生ラン・9月

2015/9/24 の記事を改めて掲載しました。

左は普通のネジバナ、右がアキザネジバナ 左は普通のネジバナ、右がアキネジバナ

 
 先日、アキネジバナが二株並んで咲いているのを紹介しましたが、こちらでは、十株以上が咲いてる。
 ちょっと山奥の車道脇の崖で、あまり日当たりの良くない場所。近くにはコクランやミヤマウズラがあっても おかしくない。 どうもアキネジバナはこんな場所がお気に入りのように思われる。
 普通のネジバナが6・7月の夏に咲くのに対して、アキネジバナは秋に入ってから咲く。開花時期が違うだけのネジバナの品種とされる。形態の違いはないそうである。両方を並べてご覧に入れますから、じっくりご検討ください。



追記(2017/9/11):
今年は、一株も花茎を出していなかった。




タグ:ネジバナ属 アキネジバナ

イヨトンボ 土佐に生えても 伊予トンボ

2017.09.07 05:31|野生ラン・9月

2015/9/7 の記事を改めて掲載しました。

 
 最初にイヨトンボを見たのは、10年ほど前のこと。
イヨトンボ 土佐に生えても 伊予トンボの一句がきっかけあった。 これは素朴堂草流舎(高知県いの町)に載っているが、「イヨトンボ」で検索して、ここにヒットして・・・。
 和名イヨトンボは、愛媛県で最初に発見されたことに因んで、牧野富太郎が名づけたそうである(日本のランハンドブック (1) 低地・低山編 )。
 しかし、学名Habenaria iyoensis (Ohwi) Ohwii のほうには牧野富太郎の名は出てこないが、なぜだろう。
 イヨトンボは、本家の愛媛県では、「近年の確認記録がなく県内における現状は不明である」という現状であるらしい。
 高知県植物誌(2009年発行)では、7カ所の自生地が記録されているから、本家よりも分家のほうが繁盛している。







タグ:ミズトンボ属 イヨトンボ

ツチアケビ 実る

2017.09.04 07:58|野生ラン・9月

2014/9/4 の記事を改めて掲載しました。

 近くの神社のツチアケビが実っていました。
 長雨、しかも激しい雨で、花もだいぶやられたし、心配していましたが、まずまずの実りです。
 ここのツチアケビは、これまで4回紹介してきました。
最初は、 5月11日、次は 5月24日、三回目は 6月13日、4回目は 7月2日
 
 この実がアケビに似ているということでツチアケビの名前がついたのですが、アケビのように割れることはありません。 ふつうランといえば果実が割けて、ごく小さなタネを風にのせて飛ばす方法をとります。
 しかし、ツチアケビは鳥に食べてもらって、その鳥が遠くへ飛んでいって、そこで糞をする。糞の中のタネが発芽すれば大成功、というわけです。
 これがなかなか順調にはいかないようで、果実が啄まれたのは、あまりお目にかかれません。大抵の場合、黒くなって腐ってしまうことが多いようです。





タグ:ツチアケビ

コオロギラン 「2輪同時」はラッキー

2017.09.03 19:58|野生ラン・9月
 

2013/9/2 の記事を改めて掲載しました。

最初にお断りしておきますが、この2枚の写真は今年撮ったものではありません。2007年9月11日の撮影です。

4つの花(蕾~果実)をつけている。 1番目は果実になっている。2番目が開花している。3番目は蕾で次に咲く。4番目の蕾は非常に小さく開花しないかも。 2つ同時に開花しているのは珍しい。2つ同時に開花しているのは珍しい。

 今年も横倉山とそのほかの2つの山へ行きましたが、まだ1枚も開花したコオロギランの写真はものにしていません。(1輪だけは見ましたが)
 あまりにも長い晴天のせいで、地面が乾ききっているのが原因だったと思います。前の土曜日から雨が降り続いて、大地もうろおって草木も元気を回復していますから、これから出てくるコオロギランは花を咲かせてくれるだろうと期待しています。

   コオロギランは貧弱な株でも必ず1つは蕾をつけます。このランは葉もあり光合成はするでしょうが、茎葉に費やすエネルギーのほうが、光合成で作り出すエネルギーより大きいのです。地下で菌の力を借りて十分な養分を貯めてから、その養分をつかって、花を咲かせて実らせタネを撒くために地上に出てくるのです。
 元気なものは4つの蕾をつけます。5つあるいはそれ以上の蕾をつけたのは、これまで見たことがありません。
 コオロギランは下から上へ順番に花を咲かせます。左上の写真の場合、一番最初に咲いた花はもう果実になっていて、2番目が今ちょうど開花しているところです。
  3番目は蕾ですが、もう咲く準備ができています。最後の4番目ですが、この蕾はあまりにも小さく(肉眼では見えないほど)、おそらく花を咲かせる力はないでしょう。
 このように、同時にいくつもの花を咲かせることはありません。が、これには例外もあるようで、私がここ10年間に撮りためた写真の中に2株だけ開花した2輪の花をつけたのがありました。その一つが下の写真です。よほど気象条件が良くて、タイミングも合わないことには、「2輪同時」を見ることは難しいでしょう。




タグ:コオロギラン

コオロギラン 看板に一輪

2017.09.02 07:34|野生ラン・9月

2013/8/26 の記事を改めて掲載しました。

看板に咲いたコオロギラン! 看板に咲いたコオロギラン!  土曜日から降りはじめた雨は、日照り続きに連日の猛暑にウンザリしていた高知県人にとっては、恵みの雨でした。(日本一の高温を記録したとかでバカ騒ぎしていた方々もいましたが)
 はるばる遠方からコオロギランの写真を撮りにおいでた方には、恵みの雨とは言えない。しかし、今のカメラは小雨の中でも少々暗くても存外良い写真は撮れるものです。ということで、コオロギランの本場横倉山へ登りました。
 ところが探せど探せどない。足の踏み場もないほど生えていたコオロギランが見つからない。やっとあったと思ったら元気のない蕾が一つついているだけ・・・。
 どうも連日の日照りが災いしたとしか思えません。この雨がもっと前に降っていてくれたら良かったのにと、お天道様を恨みながら下山しました。
 駐車場脇に立派な看板が立っていて、その真ん中に、大きなおおきなコオロギランが一輪の花を咲かせていました。お客さんはこれをカメラに収めました。

 蛇足になりますが、この看板には次のように書かれています。

コオロギランに関して言えば、日本ではここ横倉山と九州のごく一部、地球上でもあとインドにしかないという超一級の希少植物である。

 しかし、これは真っ赤なウソです。(何十年も前のことは知らないが、この看板は新しい。) 私が知っているだけでも、高知県には横倉山以外に5か所はあります。隣の徳島県でも見ました。
 ですが、県外の方にコオロギランを紹介するときは、やはりこの横倉山へ登ります。牧野博士がここでコオロギランを発見した由緒ある山ですし、今でも、ほかのどこにも負けない自生地だからです。

追記:(2017/9/2)
今年も、不作です。やはり雨が少なくて、林床が乾燥しすぎているのが原因か。




 

タグ:コオロギラン

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