アオビユ はるばる外国からようこそ

2017.08.20 07:47| 山野草

2013/8/20 の記事を改めて掲載しました。

 
 アオビユ別名ホナガイヌビユです。
 このところの猛暑を敬遠して、昼間は家にこもり、朝夕に自転車で散歩(?)するのを日課としていますが、その散歩道の傍の畑に群生していました。
 日本帰化植物写真図鑑を見ますと「南北アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、オーストラリアなどの熱帯、亜熱帯から温帯まで広く分布する」そうです。日本には大正末期に入ったと書かれています。
 アオビユはヒユ科ヒユ属ですが、高知県植物誌にはこの仲間が8種載っています。なんと全部が帰化植物です。もし高知県植物誌からすべての帰化植物を抹消したら、本の厚さはぐんと減るでしょうね。
 しかし、散歩がてらに外国の植物を観察できるとは素晴らしい。帰化植物だといって毛嫌いしない、グローバルでいきましょう。








タグ:アオビユ 8月

クロムヨウランは咲かない

2017.08.20 05:18|ムヨウラン属

2014/8/7 2014/8/11 2014/8/12 2014/8/13 2014/8/19

 クロムヨウランの開花を期待して山へ通った頃があった。7月17日に始まり8月19日まで、8日も行った。
 車で半時間ほどもかけて、蚊に刺されながら、よくも頑張ったものだ。
それだけ、ぱっと開いた花を一目見て、カメラに収めたいとの、欲望が強かったわけだ。

 しかし、今は、開花は望まない。「クロムヨウランは、開花せずに、結実する」と教わったからだ。 むしろ、花が咲いていないのを確認して、「これがほんとのクロムヨウランだ」と安心する。
 「クロムヨウランは開花せずに、結実する」と書かれたのは、澤完元高知大学助教授である。 稀に、開花する株があるが、これは変種のトサノクロムヨウランであるとされた。
 だから、8日通って、一輪も開花しなかった株こそが正真正銘のクロムヨウランだということになる。
 クロムヨウランの原記載には「花ハ正開セズ、花被ハ相接シテ円筒状ヲナス」とある。
澤先生の説は、この原記載を根拠としている。

 残念ながら、トサノクロムヨウランが一般に認知されていない。
Ylistで検索してもヒットしない。
高知県植物誌(2009年)を見ても、項目として掲載はされているものの、 「クロムヨウランと区別することは難しい」とそっけない。
「開花せずに結実する」ものを開花するものとを区別するのは、素人でもできる。 ルーペがなくても、一目で一目で判る特徴ではないか。

 もっとも、「クロムヨウランは開花せず・・・」とすると、 立派に開花した写真をクロムヨウランとして載せている、すべての図鑑はどうなる。
 




タグ:クロムヨウラン 8月

コクラン、色の変化

2017.08.19 08:02|クモキリソウ属
タイプ1

タイプ1 タイプ2 タイプ3

 
 コクランは、四国では、10種あるクモキリソウ属の一つだ。 そして、この中で一番ポピュラーで、ちょっと山に入ると良く目につく。
 その理由は、繁殖力が強く、場所を選ばないことだ。 里山の山道で、日当たりの良い、乾燥した場所で見ることもあれば、 薄暗く、ジメジメした、スギの植林の中に群生していることもある。
 さらに、もう一つ考えられるのは、割合に人に採られないことを挙げても良いだろう。

 コクランの色の変化といえば、3つのタイプに分かれる。
タイプ1=花被片、花柄子房、花茎のすべてが紅紫色である。
タイプ2=花被片は、紅紫色であるが、花茎と花柄子房は緑色である。
タイプ3=花被片、花柄子房、花茎のすべてが緑色である。
 タイプ1は、コクランとして典型的なものであり、魅力的である。 また、このタイプが一番個体数が多いように思う。 次に多いのは、タイプ2であるが、 緑色が強いせいか、花被片の色も、タイプ1のような鮮明な紅紫色ではなく、暗い色になる。 タイプ3は、稀にしか出会うことができない。全体として、緑一色といって良いが、部分的に赤紫がにじみ出る。
 身近で楽しめるランとして残ってほしい。撮ることで、その魅力は何時でも楽しめる。採るのは禁物。




 

タグ:コクラン 7月

クロムヨウランを訪ねて

2017.08.17 07:44|ムヨウラン属

 
 クロムヨウランの自生地を訪問した。 ここは、2009年の夏から毎年のように来ているが、 今年は出来が良くて、8株ほど確認できた。その内、3株を紹介する。
 「花が咲いていないじゃないか!」とお叱りを受けるかもしれない。 ご覧のように、蕾と果実ばかりで咲いた花が一輪もない。 そんな花が咲いていない株を、何も選んだわけでない。 8株すべてが一輪も咲いた花をつけていない。

 クロムヨウランは「開花することなく、結実する」と 澤完氏(もと高知大学教授、故人)は書かれておられる。 ここの、8株はそのことを実証しているのであって、「我こそはクロムヨウランなのだ」と主張している。
 花の写真を撮りに来られる方々は、ガッカリするであろうが、・・・
 もし、どうしても咲いたのを見たいと仰るなら、変種のトサノクロムヨウランを探し求めることだ。 しかし、これは四国では稀にしか見ることができない。
参照: 咲くはトサノクロムヨウラン




タグ:クロムヨウラン 8月

ミヤマウズラ 木に登る

2017.08.16 07:18|シュスラン属

2014/9/9 の記事を再度掲載しました。

2008/9/1 撮影    ミヤマウズラは地生ランの一種ですが、時には高い木に登ることもあります。もっとも、この写真を含めて二度しか見たことがありませんが。
 この仲間のシュスラン属は日本に20種類近くありますが、唯一ツリシュスランだけが着生ランで、そのほかはすべて地生ランです。
 しかし、地生ランといっても根が地中深く入っているわけではありません。茎が地面と落ち葉の間を這うように伸びて、その先端部が立ち上がって花序になるといった形態です。
 ですから、谷沿いの空中湿度の高い場所では、木の上にタネが飛んできて、そこで発芽して、花を咲かすこともあるでしょう。


タグ:ミヤマウズラ 木に登る 8月

ベニシュスラン 地生ラン木に登る

2017.08.16 05:41|シュスラン属

2015/8/12 の記事を改めて掲載しました。

 谷川の傍に榎の老木があって、それにベニシュスランが付いていた。
 ひとつは、木の根元に立つと目の高さよりちょっと上ぐらいのところに、もう一つは、それよりずっと高い4・5mはあろうかと思うところにである。
木の根元に立って、目の高さぐらいに付いていた。

4~5mの高さに付いていた。

 
 ベニシュスランは地生ランである。この仲間であるシュスラン属は、四国で見られるのは、シュスラン、アケボノシュスラン、ミヤマウズラ、ツリシュスランぐらいのものであるが、ツリシュスランだけが着生ランである。
 そのほかは地生ランだが、地生といっても、地中深く根を張っているわけではなく、地表の落ち葉の下に茎や根を這わせている。地表に着生していると表現しても良い。
 樹表に着生しても、シュスラン属にすれば、突拍子もない生き方をしているわけでないとも言える。
 といっても、これほど高さに着生しているのを見たのはここだけである。


 

タグ:ベニシュスラン 木に登る 8月

木に登る地生ラン ナツエビネ

2017.08.15 11:53|エビネ属

2015/8/10 の記事を改めて掲載しました。

 
 今年も、ナツエビネが樹上で咲いていた。
 最初に見たのが、2012年であったが、その時も花茎が4本でていた。株数が増えている様には見えないが、まあまあ順調に過ごしてきたと見た。ここなら人の手も伸びず安住の地である(「地」はヘンか)。
 ラン科植物は、地生ランと着生ランとに分けられるが、ナツエビネは地生ランの部類に入る。だから、こんな高い樹上で花を咲かせている姿は普通は見られない。倒木の上にある小さなのは、何回か見た記憶があるが、これほど高いのは初めてである。

 この樹はそうとな古木であるから、大きな台風でもきて倒されるかもしれない。そしたら、このナツエビネは倒木の上が住処となる。
 倒木が朽ちて土に還れば、ナツエビネも元の地生ランの姿に戻ることになる。


タグ:ナツエビネ 木に登る 8月

ヒメノヤガラ 姿を変えて楽しませる

2017.08.14 16:31|ヒメノヤガラ属

2013/7/26 の記事を改めて掲載しました。

 ヒメノヤガラも今年は、花はお終いのようです。が、これは年により、場所により違うようで、2枚目の写真は8/2の撮影ですが、まだ蕾の状態です。

杉の落ち葉の間から現れた。燃えるように赤い。2010/7/10撮影 杉の落ち葉の間から現れた。燃えるように赤い。2010/7/10撮影 まだ蕾だが、この頃の姿が一番面白い。2006/8/2撮影 まだ蕾だが、この頃の姿が一番面白い。2006/8/2撮影 開花時期。両側の2株はまだ蕾。2010/7/8撮影 開花時期。両側の2株はまだ蕾。2010/7/8撮影 果実期。2005/8/29撮影 果実期。2005/8/29撮影




 最初の写真は、杉の落ち葉の間から姿を現したところです。小さいランですが、闇に灯が点ったようです。この時期が一番赤みが強い。





 次は、開花の準備が整った状態です。子房の上に載っている丸いのが花被の部分ですが、工業デザイナーを喜ばしそうな姿をしています。







 3番目が、開花期です。まだ、初期で両側の株は開いていません。ちょっと写真ではわかりにくかもしれませんが、唇弁が上になっています。ランでは唇弁が下になるものが多いです。なぜか、この時期のヒメノヤガラは色が褪せていて、燃えるような赤い姿のを見たことがありません。


 最後が、果実期の姿です。ランの花はその形が千変万化ですが、果実のなると皆似たような、ラグビーのボール形になるようです。




追記: 唇弁が上になるランは、四国では ホザキイチヨウラン ぐらいのものです。
世界的にみても少数派であることは間違いありませんが、幾つかありますので、 ここで 探してみてください。

タグ:ヒメノヤガラ 8月

ホザキイチヨウラン 葉っぱが2枚が普通

2017.08.13 15:05|ホザキイチヨウラン
葉っぱが2枚。四国では、これが普通。 葉っぱが2枚。四国では、これが普通。

葉っぱが1枚のは珍しい。 葉っぱが1枚のは珍しい。

 
 ホザキイチヨウランで、「葉っぱが一枚とは珍しい」などと言うとヘンかもしれない。
 和名に「一葉蘭」とついているから、一枚が普通であって良いはずだし、 手元の図鑑 カラー版 野生ラン(家の光協会出版) にも「葉が1枚出る」と明記してあり、そこに載っている写真の株も葉は1枚だ。
 しかし、これまで沢山のホザキイチヨウランを見てきたが、多くの株は葉を2枚付けており、葉っぱ1枚というのは、むしろ稀である、と言って良い。四国など一部の地域に見られる現象かな?

 和名はホザキイチヨウランと名付けられており、学名も Malaxis monophyllos であるここから判断すると、原記載も「葉は1枚」となっているだろう。(monophyllos は「1枚の葉をもつ」という形容詞)
 タイプ標本が採取された地方では、1枚葉のものばかりで、2枚の葉を付けた株は皆無であったのだろう。



 

タグ:8月 ホザキイチヨウラン

ホザキイチヨウランは、360度捻って元に戻る

2017.08.12 07:55|ホザキイチヨウラン

2014/8/5 の記事を再度掲載しました。

ホザキイチヨウラン
360度捻って、唇弁上位
オオヤマサギソウ
180度捻って、唇弁下位
ホザキイチヨウランの仲間の外国産
捻らずに唇弁上位

 ホザキイチヨウランの特徴の1つは、唇弁が上になることです。 世界では約400種、日本では8種あるというヤチラン属に共通する特徴だそうです。
 しかし、ホザキイチヨウランのかわっているのは、唇弁を上にするために花柄子房を360度も捩じっていることです。

 唇弁が上になるか、下になるかは、花柄子房が捻じれるか否かにかかっています。
 ① まったく捻じれずにストレートにいけば自然と唇弁は上になります。左の写真では一番下がそうです。これはホザキイチヨウランと同じ属Malaxisの一種です。
 ② ラン科の花で一番多いのは唇弁が下になるものですが、唇弁を下にするためには、花柄子房を180度捩じる必要があります。二番目の写真オオヤマサギソウを見れば、花柄子房の捻じれが良く分かります。
 ③ ホザキイチヨウランのように花柄子房を360度捻じると、当然元の位置に戻ってしまいます。結果は、①の唇弁をまったく捩じらない場合と同じ唇弁上位となります。

 手許の図鑑には、7種のヤチラン属が載っていますが、唇弁上位という点では共通しています。
 しかし、ホザキイチヨウラン以外は、花柄子房をまったく捻らないストレート形の唇弁上位のように見えます。
 ホザキイチヨウランだけが360度捻って、仲間に調子を調子を合わせているわけです。




タグ:8月 ホザキイチヨウラン

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Author: hisa
“ 梅雨時に逆さ傘 ”

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