クロムヨウラン、やっぱり咲いていない
2017.07.28 06:43|野生ラン・7月|
2016/7/28 の記事を改めて掲載しました。


花が咲いていなかたら、ガッカリするのが普通だが、クロムヨウランに限っては「やっぱり咲いていないな」と、平常心でいられる。
この場所も、車で半時間もあれば来られるので、2009年から毎年通っている。今年は株数が多くて、10株はあったが、膨らんだ蕾は付けていても、咲いているのは一輪もなかった。
地面に落ちた蕾を拾い集めて見たが、開いてから萎んだようには見えない。蕾のまま開かずに落ちたに違いない。
高知県では、クロムヨウランは花が開かないのが普通で、むしろ、これこそがクロムヨウランのほんとの姿だ、というのが常識(?)。たまたま、花が開いているのが見つかったら、幸運としか言いようがないが、それは変わり者で、普通のクロムヨウランとは違う変種だと考える。
澤完先生(元 高知大学助教授、故人)は、花が咲くのは、変種のトサノクロムヨウランと名付けられた。
最近、ラン科植物と菌と関係を解明する本が出版された。一つは、5月に出版された 森を食べる植物――腐生植物の知られざる世界
どちらも、豊富な写真と素人(私)にも理解しやすいように工夫されているように思う。
(下記の画像をクリックすれば、より詳しい内容が判ります)