ヨウラクラン、Bulbophyllum careyanum、Dendrochilum wenzelii

2017.06.30 05:03|ラン of 世界

2013/6/28の記事を再度掲載しました。

ヨウラクラン ヨウラクラン Bulbophyllum careyanum Bulbophyllum careyanum Dendrochilum wenzelii Dendrochilum wenzelii

 小さなたくさんの花をびっしりと付けるためには、乱雑なのはダメで、きちんと整理整頓することが肝心です。 もちろんラン科の花に限ったことではないでしょうし、人が物を収納する際にも共通することでしょう。 個々の花はそれほどではなくても、このように整列していると美しいものです。

最初は、日本のヨウラクランです。 先日はフィリピン産のヨウラクランの仲間 を紹介しましたが、日本代表もなかなかのものです。

 次は、洋ランの Bulbophyllum careyanumです。ネパールからインドシナ半島にかけて分布するものらしいですが、日本では マメヅタラン属が同じ仲間です。
しかし、日本にはこんなに沢山の花をつける種はありません。
 世界には、熱帯アジアを中心に2000種ものBulbophyllumが分布しています。

最後は、 Dendrochilum wenzeliiです。日本にはこの属のランはありませんが、世界には熱帯アジアを中心に300種ほどの Dendrochilum属が分布していて、どれも小さな花をきれいに整列させいて見事です。

タグ:ヨウラクラン属 ヨウラクラン

セイタカスズムシ 四国のは 変わっちゅうぜよ

2017.06.29 07:45|野生ラン・6月

2015/7/8 の記事を改めて掲載しました。

 
 四国にも、セイタカスズムシは、あるにはある。が、図鑑にあるようなのとは、違う。
 図鑑には、「スズムシソウに似ているが、花は小さく、花茎はむしろ高い」と書かれている。四国にあるのは、写真でご覧になるようなもので、スズムシソウに似ているとは言い難い。
 唇弁の色は、緑に紫がはいった、くすんだ色をしている。形は円形ではなく、むしろ方形に見える。唇弁の両側が下に折れ曲がっているので、そのように見えるとも言える。
 つまり、セイタカ(背高)ではあるが、スズムシではない。これだけ違えば、誰か別種として命名してくれそうなものだ。
 最近、クモキリソウ属では、新種シテンクモキリが発表されている。しかし、この新種とクモキリソウとの相違点より、四国のセイタカスズムシは大きな違いがあるように思うが・・・



 

タグ:クモキリソウ属 セイタカスズムシ

セイタカスズムシ 2つの型あり

2017.06.28 08:57|野生ラン・6月

2010/6/12付の記事を再度掲載しました。

上は唇弁が丸いタイプ。色は緑一色。背はあまり高くない。 上は唇弁が丸いタイプ。色は緑一色。背はあまり高くない。
下は唇弁が狭く方形にみえるタイプ。わずかに紫色がつき、背が高い。

 スズムシソウを写真でしか見たことがなかった時分、なんとか実物を見てみたいとあこがれていたとき、これに出会って「スズムシソウじゃ!」と思いました。友人から「セイタカスズムシソウよ」と言われて夢はしぼんだのですが。

 唇弁に赤紫の色を塗るとスズムシソウにそっくりじゃないか。どう見ても、唇弁の狭いタイプのセイタカスズムシよりはスズムシソウに近い、といまでも思います。  「セイタカスズムシ」という名をつけた人はどちらのタイプが頭にあったのでしょうか。「セイタカ」の方は唇弁角型ですし、「スズムシソウ」は唇弁丸型の方です。

 近い将来二つのタイプのどちらかに、セイタカスズムシとは違った名前を付けてくれるでしょう。期待しています。
 ムヨウラン類にしてもヤマサギソウ類にしてもわずかな違いでいろいろの名前が付けられています。マイサギソウとハシナガヤマサギソウなど私には区別がつきません。
 セイタカスズムシもこれだけの違いがあれば別名を差し上げないことには、不公平じゃありませんか。

タグ:クモキリソウ属 セイタカスズムシ

ネジバナ、花の並び方も楽しもう

2017.06.24 07:51|野生ラン・6月

2016/6/23 の記事を改めて掲載しました。

 ネジバナは、一つひとつの花も魅力的だが、やはり面白いのは、花の並び方だと思う。
 花茎の周りを螺旋階段のように、ぐるぐる回りながら、下から上へと花が咲いていく(左の端)。これが正常な(基本的な)型であり、一番美しい。また、和名のネジバナやモジズリは、ここからきている。これにも右巻きと左巻きとがあるが、比率はだいたい同じらしい。
 ネジバナとかモジズリとか呼ばれるのに逆らうかのように、まったく捩じれず、一列に並ぶのもある(左から2番目)。これも良く見られるが、どうしてこんなになるのか。研究した本もあったように思うが・・・。
 右側の二つは、ちょっと異常な姿であって、一度しか見たことがない。
 右から2番目は、2列に整列している。捩じりすぎたら、こうなるのか。捩じりが足りないので、こうなったのか、どうもわからない。
 右の端は、近くの二つの花茎が、縄をなうように、捩じりあっている。ごちゃごちゃしていて、良く判らないが、二つの花茎をほどいたら、それぞれはまともな姿をしているだろう。



タグ:ネジバナ属 ネジバナ

ツチアケビ、今年も出てくれた。

2017.06.23 07:32|野生ラン・6月
 左の写真は、昨年12月に撮ったものだ。 これだけ沢山の実を付けたら、相当な体力を消耗したはずだ。
 だから、今年は、もしかしたら出てこないかもしれないと心配していた。  ところが、今年も20本もの花茎を伸ばしていた。
 花が咲いたら見事だろうと、今から楽しみ。

   近くの神社にもツチアケビが出ていた。 最初に見たのが2009年で、この時は果実であった。 それから、観察を続けてきたが、昨年までは毎年花を咲かせてきた。 少なくても、8年間は花を咲かせ続けたことになる。 ところが、残念なことに今年はまだ出てこない。 こちらの個体は、命尽きたかも知れない。




 

タグ:ツチアケビ

ネジバナ 花の色もいろいろ

2017.06.22 07:48|野生ラン・6月

2014/7/10 の記事を改めて掲載しました。

 いま、ネジバナが花盛りですが、花の色には変化があります。といっても唇弁以外の花被片が濃い赤のものから純白のものまで段階的にあるということです。(唇弁はすべて純白)
 2004年から20013年までに撮った写真の中から、代表的なものを選んでみました。
 左端の赤の濃いものが一番多くて、右に行くにしたがって(つまり赤色が薄まるにしたがって)、稀になるようです。
 純白のものは珍しく、たったの一つだけでした。

タグ:ネジバナ属 ネジバナ

ツチアケビの花序はテンデバラバラ

2017.06.21 08:00|野生ラン・6月

2016/6/20 の記事を改めて掲載しました。

 
 先日のこと、友人をツチアケビへ案内したが、どうも良くない。二つ三つ開いた花はあるが、後は蕾か、半開き。かといって、すでに地面に落ちた花もあった。写真にならないにで早々に引き上げた。
 一日置いて、再度一人で訪問した、天気の良い昼時を選んで。しかし、状態は前よりもまだ悪かった。

 家に帰って、過去十数年にわたって撮り貯めた、ツチアケビの写真をパソコンで調べた。そしたら、良く撮れたのは一つもない。一番ましなのを選んで、2枚ここに載せた。
 ツチアケビは、花が満開状態になることはないと判った。沢山の花は付けるが、花序といった秩序がなくて、てんでばらばら。咲いているのは、三つか四つでしかない。しかも、その良く咲いた花は、好き勝手の方向に向いているので、どちらから狙ったらよいか迷う。結論として、一つの花に焦点を合わすほかない。



   

タグ:ツチアケビ

コクラン 30個もの花をつける

2017.06.16 17:42|野生ラン・6月

2015/6/16 の記事を改めて掲載しました。

 
 今日見たコクランは、花の数が多かった。 30個ほどもの花をつけていた。
 手元にある二つの図鑑を調べてみると、 カラー版 野生ラン(家の光協会) には、花茎に5~10個の花が咲くと書かれている。
 最近出版された 日本のランハンドブック (1) 低地・低山編(文一総合出版)のほうは、5~15個となっており、5個増えている。
 しかし、ここに載せた写真のコクランは、2倍の個数の花をつけているから驚きである。

 コクランに近いユウコクランは、沢山の花を咲かせるということだが、九州から南に分布しているもので、四国にはないと思われる。
 写真の実物も、花の数が多いこと以外には、ユウコクランの特徴が見られない。







 

タグ:クモキリソウ属 コクラン

ムヨウラン 花三色

2017.06.14 07:40|野生ラン・6月

2016/6/14 の記事を改めて掲載しました。


 ムヨウラン属は、四国に、9種類ほどあるが、いちばん綺麗に花を咲かせるのは、このムヨウラン(狭義の)だと思う。
 ほかのは、クロムヨウランのように絶対咲かないと構えて、蕾のまま落ちてしまうのもあれば、ホクリクムヨウランのように、花がひとつ、下向きに僅かに開くだけといった具合である。
 ムヨウランは、平開とまではいかないが、ほかのに比べると、大きく開く。何よりも良いのは、すべての花が一斉に咲き揃うことだ。
 ムヨウランは、花の色にも個体によって変化があって、多彩だ。  写真下左端がふつうの標準的な色で、次が赤みかかった色、右端は非常に紫色が強い。



タグ:ムヨウラン属 ムヨウラン

ユウシュンラン 一つも実らない

2017.06.07 10:20|野生ラン・5月

2009/8/8撮影

 
 今年も、そうとう数のユウシュンランの花を見てきたが、いまは花も終わって、どうなっているだろう。
 気になって、数日前、一か所の自生地へ行って見た。まったく見つからない。狭い登山道の脇に十数株が花を咲かせていたので、残っていれば見つかるはずだが。ヒトが採ったか? ウサギが喰たか? それはないと思う。
 せっかく花を咲かせたのに、結実しなかったのではないかと思う。ユウシュンランは花が咲いて、実を付ければ、タネを撒き終わるまでは残る。しかし、結実しない株は早々に地上から消えてしまうようだ。だから、ここで花を咲かせて十数株のユウシュンランは一株も、一つの実も付けることができなかったと推測する。

 十数年、ユウシュンランを見てきて、果実を付けた株を見たのは、2009年の一株だけである。
 ユウシュンランはいわゆる腐生ランではないが、その葉っぱは貧弱で、地上に現れるのは花を咲かせる株だけで、光合成する目的ではない。出てきた株は少なくても一つは花を咲かす。せっかく地上に出て花を咲かせても、結実してタネを撒くことができなければ意味がない。地下で蓄えた養分を無駄に使い果たしたことになる。私たちの目を楽しませてくれたことには、感謝するが。



   

タグ:キンラン属 ユウシュンラン

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