ムカゴサイシンは、花の季節から 葉の季節へ

2016.06.25 07:02|野生ラン・6月

2015/6/5 の記事を改めて掲載しました。

 このあたりでは、ムカゴサイシンは花が咲き、実を結び、タネを撒き終わった。
 と同時に、地面には葉っぱが出始める。つまり、ムカゴサイシンは花の季節から葉っぱの季節へ移り替わる。

 蕾の頭が地表に現れるのが、5月半ばごろからで(写真上左端)、
 5月下旬から6月上旬にかけて花が咲く(写真上左から3番目)。
 そして、6月中旬から7月にかけて、実を結び、タネを撒く(写真上右端)。

 早いものは、6月中ごろから、葉っぱが出始める(写真下左端)。つまり、タネを撒いていると同時に、葉っぱが姿を見せ始めることもある。
 折りたたまれていた葉が展開して、精一杯光を受けている(写真下左から3番目)。
 冬が近づくと、葉の緑は褪せて(写真下右端)、11月終わりには消えてしまう。
 そして、来年の5月までは、ムカゴサイシンの姿は地上には全くない。


タグ:ムカゴサイシン 6月

セイタカスズムシに、 図鑑とは違う2つのタイプ

2016.06.24 08:21|野生ラン・6月
手許の図鑑 カラー版 野生ラン(家の光協会出版) のセイタカスズムシのページに、「スズムシソウによく似ているが、花は小さく、花茎はむしろ高い」と書かれている。 この図鑑の両者の写真を見比べると、「セイタカスズムシ」の和名をつけたことが納得できる。
 ところが、四国で見るセイタカスズムシは、図鑑に載っているのとは大分違う。

方弁タイプ

 
 これが、ふつう四国でセイタカスズムシと呼んでいるものである。
 唇弁の両側が折れ曲がって、上から見ると四角形の弁当箱のよに見える。スズムシソウの丸い唇弁とは全く似ていない。色は、暗い紫の入った、くすんだ色で、色彩の点でも違う。(これを仮に方弁タイプと名付けた。)


 スズムシソウのように唇弁の丸いのは、四国にはないかというと、ないことはない。が、前のに比べると、自生地が少なく、稀であるようだ(仮に円弁タイプと名付けた)。

円弁タイプ

 
 

 先に書いた方弁タイプと比較すると、花の形だけでなく、花数が少ない、花茎が短いなど大差がある。
 唇弁の形は、図鑑に載っているセイタカスズムシやスズムシソウに似ていて丸い。 しかし、花茎はずっと低く、花数も少ないことなど、「セイタカ」とは言い難い。



 つまり、四国のセイタカスズムシは、① 背は高いが、スズムシソウのように唇弁が丸くないもの、と ② 唇弁は丸くスズムシソウに似ているが、背は低いもの との二つのタイプがある。図鑑のセイタカスズムシのように、スズムシソウより背が高くて、唇弁はスズムシソウように丸いものは、私は見ていない(今の所)。
   昨年5月発行の 日本のラン ハンドブック ➊ 低地・低山編 には、セイタカスズムシは載っていないので、「❷ 深山・高山編」に載るだろう。なにか新し見解が出されるのではなかろうか、楽しみにしている。



 




タグ:クモキリソウ属 セイタカスズムシ 6月 7月

シロバナモジズリは、今年も庭に

2016.06.21 11:54|野生ラン・6月
左は昨年、右は今年  庭の芝生の中に、今年もシロバナモジズリが咲いてくれた。
 昨年初めて現れたのだが、今年の春から注意して見ても、昨年咲いたところに葉っぱが見つからなかったので、心配していた。昨年よりも、やや弱弱しい感じだが、残っていてくれて嬉しい。
 この芝生は、洗濯物の干場になっているし、二人の孫が走り回るので囲いをした。こうしておけば芝刈りの時に、間違って刈飛ばすこともない。
 庭には、今年は50株ほどのネジバナが出たが、芝刈りのとき、大半を刈り取ってしまった。毎年この調子だが、ネジバナは栄枯盛衰を繰り返して、もう20年にはなるだろう。



ネジバナ 2つの花茎が縄をなう

2016.06.20 07:38|野生ラン・6月

2015/6/20 の記事を改めて掲載しました。

 
 今年はネジバナの豊作で、例年よりたくさん見ることができる。
 ここにお見せするのは、一株から出た2本の花茎が縄をなうように絡みつきあっている。

 ネジバナというのは、花茎が捻じれて、花が螺旋状に並ぶから、そう呼ぶ。
 普通は、一株から数本の花茎が出ても、それぞれ独立して直立している。
 この写真のは、その花茎が2本お互いに捻じれあっているから面白い。

 ごちゃごちゃしていて、お世辞にも美しいとは言えないが、珍しいのでカメラに収めた。



シロバナモジズリ、今日一日で三株発見

2016.06.18 18:23|野生ラン・6月

 
 シロバナモジズリを見たいと思って、探してたら、なんと今日一日で三株も見つかった。
 モジズリの白花品種だが、昨年までに見たのは二株だけで、しかも、花茎が一本立ちなので淋しい。せめて、二本は花茎が並んでいるのが欲しかった。今日見たのは、一株から三本の花茎が伸びている。
 10年以上の間に、たった二株しか見てないシロバナが今日一日で三株見つかったが、秘訣のようなものはなくて、要は、沢山のネジバナが咲いている場所で探すことだ。沢山あれば、その内に変わり者が生まれる可能性が高くなる。



ムカゴサイシン 葉っぱが出始める

2016.06.15 05:34|野生ラン・6月

2014/6/14 の記事を改めて掲載しました。

 近くの里山では、ムカゴサイシンの花の時期は終り、タネも撒いて、葉っぱの季節へと移行しています。
 役目を終えた花茎の側に、葉っぱがちょびっと覗いています。
 ご覧になっている画像より、実物は小さいかもしれません。だから漫然と探すのでなく、 残っている花茎の側に注目していて、やっと発見できる。
 まあ、そんなに急いで見つける必要があるか、と言われればその通りです。



タグ:ムカゴサイシン 6月

マメヅタランもムギランも 拾う

2016.06.11 08:19|野生ラン・6月

2014/6/11 の記事を改めて掲載しました。

 山頂にある神社への参道脇で拾った着生ランの話の最後は、マメヅタランムギランです。
 マメズタランはマメヅタ(シダ植物)に似ているからついた名です。実際、少し離れた所から見たら見間違えることも無きにしも非ず、です。
 ムギランはムギと見間違えるなど冗談にもありませんが、バルブの部分をムギの粒にたとえたものでしょう。
 この二つも、庭木につけておけば、そこで生き延びて増えていきます。

 短い時間に、ベニカヤランヨウラクランマメヅタランムギランと4種類の着生ランを拾いました。そして、これらは拾ってきて、庭木に縛り付けておくと、そこで生き延びて、花を咲かせ、さらには増えていく、と書きました。
 しかし、通信販売や道の駅で購入してこれをやるのは問題です。売れるならたくさん出品したい、木についているのを採ってでも出したい、となってしまします。
 私のように拾ってきて庭木につけて花を咲かせるなども、あまり自慢できることじゃないかもしれません。



タグ:マメヅタラン属 マメヅタラン ムギラン 6月

ツチアケビ ぼつぼつ咲きはじめる

2016.06.10 07:51|野生ラン・6月

 
 ツチアケビがぼつぼつ咲き始めている。
 薄暗い藪の中で、小道のど真ん中に5本の花茎を出している。小道といっても、人が歩いたような形跡はまったくない。獣道以下である。
 あまり行きたくないような場所だが、十数年前に、偶然ツチアケビに出会ったのが縁で、毎年通っている。
 花が満開のころに、そして真っ赤な果実を付けたころに、この薄暗い藪を訪問することになる。



 

タグ:ツチアケビ 6月

ノビネチドリに 小さなハチが

2016.06.09 08:04|野生ラン・6月

2015/6/9 の記事を再度掲載しました。

 
 ノビネチドリの花の写真を撮りたいと思っていた。友人が良い場所に案内してくれて、沢山の株の中から、数株を選んで、何回もなんかいもシャッターをきった。
 ここに載せた株も4・5枚は撮っている。帰ってパソコンで拡大してみると、その内の1枚に小さなハチがホバリングしているのが写っていた。
 現場でカメラを構ているときは、気づかなかったが、この小さなハチにピントを合わせたかのように、ピントが合っていた。自画自賛。

 このハチは何者だろう。ハチの方の目的は、蜜を狙っているのだろうが、受粉を助ける役目もはたしているのだろうか。

 今年、これと同じハチを見ている。(たぶん同じだと思う。)
 それは、ユウシュンランの花にとまっているハチで、花の中をのぞき込んで、蜜でもいただこうかというポーズをしていた。
 なお、この写真もパソコンで見て、初めてハチがとまっているのに気づいた。


 

タグ:ポリネータ ノビネチドリ ユウシュンラン

Dendrobium loddigesii は、帰化するか!?

2016.06.08 17:34|ラン of 世界

 
 庭のキンモクセイで、Dendrobium loddigesii が、2輪の花を咲かせている。このランは、中国南部やラオス原産だそうであるが、日本のセッコクと同じ属。植物園のラン展ではおなじみの可愛らしい、小型のランである。
 キンモクセイに付けたのは、3年ぐらい前のことだが、花を見せてくれたのは、今年が初めてだと思う。根はしっかりと樹表に張りついている。寒さには、セッコクと比べると、少し弱い様だが、枯れる心配はなさそうである。
 毎年、花を咲かせてほしい。できれば、実を結んでほしい。そして、タネを撒いて、このキンモクセイの上で発芽して、成長し、たくさん花を咲かせてほしい。
 日本の、あちらこちらの、暖かい地方の樹木で、Dendrobium loddigesii が花を咲かせだしたら、ラン科では、第一号の帰化植物になる、という夢のような話。



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