クロヤツシロランに飛んでくる ショウジョウバエはくたびれもうけ!?

2013.10.30 10:36|野生ラン・9月
 昨夜、ベッドの中で 花はふしぎ―なぜ自然界に青いバラは存在しないのか? という本を読んでいたら、「暗い色の花とハエの関係」の項目に、カンアオイなど褐色の地味な花は、ハエが花粉の媒介をするらしい、と書かれていた。

クロヤツシロランの花の中のショウジョウバエ 雄ハチを誘うオフリスのいろいろ


 スタペリア・ギガンテアは、 南アフリカ原産のガガイモ科の植物で、決して美し花とはいいがたく、おまけに腐臭がする。これに引き寄せられるように(汚物を間違えて)、ハエが飛んできて産卵する。と同時に、受粉の媒介者となる。
 ハエのお蔭で受精すると、花は枯れて果実となるので、ハエの卵は孵ることはない。
 スタペリア・ギガンテアだけが得をして、ハエは何の見返りもないばかりか、無駄に大切な卵を奪われたことになります。

   2013/10/9に、 クロヤツシロランへ ショウジョウバエは何しにくるの? の記事を書きました。
 クロヤツシロランの花に飛んできたショウジョウバエは、卵を産み付けに来たのではないか、と推測しました。 そして、そこで卵が孵り、蛆虫が花被を食べて育つかもしれないと希望的推測をしました。  しかし、これはどうも甘い見方かもしれません。やっぱりショウジョウバエはヤツシロランに一方的に奉仕させられている可能性のほうが大きいようです。

 オフリスなどは、雌蜂に化けて、雄を誘惑し、結婚詐欺みたいなことをやります。
 世界のキク科は25千種という最大の植物ですが、ラン科は遅く地球に誕生して、今は、キク科に並ぶ、あるいは、それを凌ぐ勢いで増えているという。
   しかし、昆虫類を騙すやり方でいつまでも繁栄できるか、考えさせられますね。

タグ:オニノヤガラ属 クロヤツシロラン ショウジョウバエ

カンラン 昔ばなし

2013.10.24 18:27|野生ラン・11月
 秋もふけてくると林の中からプーンとよい香りが漂ってきて、それをたよりりに探す楽しさはなんともいえないものだった・・・咲いた花の器量をみながら、気に入ったものばかり採集した。 2007年11月28日、牧野植物園にて撮影2007年11月28日、牧野植物園にて撮影
 これは、カンラン採りの様子です。
 ただし、70年前の昔ばなし。のちに牧野植物園の園長もされた山脇哲臣さんが、高知県野根に在住された若き頃の体験談です。( カンラン 寒蘭の美と栽培(成文堂新光社発行)から引用)

 私も一度だけ野生のカンランの花の香りに誘われたことがあります。40年も前のことですが、友人と二人でラン採りに行った時のこと、神社の境内で昼食をとっているとカンランの香りがしてきました。その香りのもとのカンランは見事に花を咲かせていました。
 当時は、ランといえば、カンランであり、カンランを山で見つければ採って帰るもの、これが常識(?)でした。

 今では、カンランは絶滅危惧ⅠA類、つまり野生絶滅に一番近いランクに指定されています。花を咲かせている野生のカンランの姿など夢のまた夢。
 ここに載せたのは、2007年11月28日、牧野植物園で地植えされたカンランを写したものです。
 

タグ:シュンラン属 カンラン

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