タキユリ

2010.07.28 13:33| 山野草
 タキユリがあちらこちらで美しい姿を見せています。「タキ」とは崖のことですが、高知県などの方言でしょうか。(水の流れ落ちる滝の意味ではありません。)
 見上げるような断崖や道ぶちの小高いところに生えて、茎は横に水平に伸びて、やがて蕾の重みで、斜め下に垂れてその先端に花をつけます。
 カノコユリの変種ということですが、花自体の違いはあるかどうか、私にはわかりません。しかし、姿の違いは判ります。カノコユリはこの地方では自生してないようですが、植えられたものを見ると、茎が立ち上がっています。
 葉のつき方にも違いが出ます。葉は日光を最大限に受けるためには表面が上向き(=水平)なります。タキユリは茎が崖から横に伸びていますから、茎も葉も水平です。
 カノコユリは茎は上に垂直にのびて葉は水平ですから、茎と葉の表面は直角に交わる格好になります。

 タキユリを平地に植えたらカノコユリの姿にならないか、カノコユリを崖に植えたらタキユリにならないか、実験したら面白そう。

マイサギソウ 舞う

2010.07.26 06:58|クモキリソウ属
 先日オオヤマサギソウを賞賛しましたが、花の精が舞い降りて、乱舞しているよう今日はマイサギソウの登場です。舞鷺草の言葉がぴったりです。ハシナガヤマサギソウなど見分けが難しい種類があるようですが、私は距をまっすぐ上に伸ばした姿を見たら「これは舞鷺草に違いない」と信じています。他のツレサギソウ属の仲間は、距は横に伸びていて、真上につんと立てることはありません。
 オオヤマサギソウがひとつひとつの花が端整で、花の並びも整然としているのに対して、マイサギソウは小さな花の精の一団が天から舞い降りて、目の前で乱舞しているようです。
 他のツレサギソウ属は日陰や湿地を好むものが多いのですが、このマイサギソウは日当たりの良い草原、笹原に埋もれるように生えているようです。

オオヤマサギソウ おおワンダフル!

2010.07.24 20:59|ツレサギソウ属

 オオヤマサギソウはたいへん好きな花です。出会うたびに写真に撮っています。
オオヤマサギソウはそんなに珍しいものではなく、私の経験では、オオバノトンボソウについで良く見ることができます。

 この仲間ツレサギソウ属の9種類を撮っています。それぞれ魅力的ですが、ここではオオヤマサギソウを賞賛いたします。
 オオヤマサギソウはひとつひとつの花の格好が良い。
 そして規律正しく並んでいる。
 花茎は真っ直ぐにしゃんと立っている。
 花が正面向いている。

 オオバノトンボソウは花茎がたいていの場合斜めに傾いているし、花は下向いているので、撮影するのに苦労します。オオヤマサギソウは正面から(真横から)撮ればそれでいい写真になります。風さえ吹いていなければですが。
 

ヒメノヤガラ スギバラからのぞく

2010.07.14 07:07|ヒメノヤガラ属
2株並んで杉の落ち葉の隙間から顔をだしていた。2株並んで杉の落ち葉の隙間から顔をだしていた。 数年前はヒメノヤガラの写真を撮るのに、高速道路を利用して遠方まで行っていました。近いところで自生地が見つかると時々行けますので、いろいろな姿を撮影することができます。この写真のように地上に現れてまだ硬い蕾のを見るのは初めてです。
 これは4日前に撮ったものですから、まもなく花が咲いているのではないかと楽しみにしています。もっともヒメノヤガラは花が咲くといっても、わずかに中が覗ける程度ですが。
 (「スギバラ」というのは杉の葉ことです。バラはイバラ(荊)。今の人はあまり使わないかも知れませんのであえて注釈。)

オオバコ 踏まれ強い

2010.07.11 17:36| 山野草
 5月23日にツボミオオバコを載せましたが、これは外来種でした。今回やっとオオバコの登場です。
 オオバコは日本全国どこにもある雑草のはずですが、探してみると意外と見つけるのに苦労しました。人に踏みつけられるような道に生えるのですが、車道ばかりになって、舗装していない道は珍しくなってしまいました。舗装してなくても人が通らない道には背の高い草に覆われますから、オオバコは負けてしまいます。
 中国では「車前草」という名もあるそうですが、走る車の前に群生している様子からきたものでしょう。しかし、この「車」は自動車ではなくて牛車・馬車がふさわしい。
 車社会の現代はオオバコにとっては受難の時代でしょう。

カンランとシュンラン 葉のここが違う

2010.07.11 06:03|シュンラン属
 カンランは花が咲いておれば、シュンランとの区別に悩むことはありません。シュンランの葉脈は白く透けて見える。シュンランの葉脈は白く透けて見える。カンランは秋ごろ、細長い花茎を伸ばして少なくても3個、多ければ10個を超える花をつけます。
 これにたいしてシュンランは春、太く短い花茎に1個の花をつけます。たまに2個をつけるものもあるようですが、これは例外です。
 しかし、花をつけたカンランに出会うことは望めません。私は30年ほど昔いい香りのもとを探して見事な花をつけて株を目にしましたが、後にも先にもこれっきりです。
 シュンランはそんなに珍しいものではありませんが、充実した株でも花を咲かせないことがあります。ある程度の日照がある方が花つきが良いようです。

 このような訳で、葉で両者を見分ける必要?があります。左はカンラン、右はシュンラン左はカンラン、右はシュンラン。シュンランの方は鋸歯(ギザギザ)が目立つ。
 1つのポイントは、葉の縁のギザギザ(鋸歯)のあるなしです。シュンランには肉眼でもわかるほどの、はっきりとした鋸歯があります。指で軽くしごくとザラザラした感じがあります。
カンランにはこのような鋸歯はありません。触ってもザラザラ感はありません。ただし、先端部分には多少の鋸歯はあります。
 2つめのポイントは、シュンランは葉脈が白く透けて見えます。とくに逆光だとはっきりします。カンランの葉は肉厚なのか、このようなことはありません。

 じつは、ホームページに載せてある野生のカンランの株も花を見たわけではありません。写真を撮ってから1月ほど後には、もうなくなっていました。
 もしカンランの栽培をお望みでしたら、秋の展示会で花が咲いた一鉢を購入されるのが良いでしょう。一昔前なら50万円を超すような名品が1万円もあれば手に入るそうです。
山で採った株に5年後に花を咲かせたとしても、タダのものでしょう。山で咲いてこそ宝物です。

ハマボッスとモロコシソウ

2010.07.01 17:24| 山野草
 モロコシソウは、岬の藪で出会ったものです。熱帯の密林といった雰囲気で・・・といっても、私は九州より南に行ったことはありません。海岸の強い日差しに咲くハマボッス海岸の強い日差しに咲くハマボッス実際は密林というのは意外と涼しいとも聞きます。
 ハマボッスの方は言えば、モロコシソウが咲いていた場所とは距離的にはそんなに離れていない海岸の小石の中に生えていました。強い直射日光が差しても平気です。

「モロコシソウ」とか「ハマボッス」とか書きましたが、この名前は両方とも帰ってから家で図鑑とにらめっこして、やっと判ったもので、はじめから知っていたのではありません。薄暗い藪の中に咲くモロコシソウ薄暗い藪の中に咲くモロコシソウ
 高知県植物誌によると、ハマボッスは海岸線に張り付くように分布しています。モロコシソウも同じように海岸近くにあって内陸部ではまれなようです。つまり自生地は近いのですが、環境は正反対といえるようです。

 もう一つ判ったのは、両方ともサクラソウ科で、属も同じオカトラノオ属です。こんなに雰囲気の違うものが属まで同じで、しかもそれがオカトラノオ属とは驚きです。
 オカトラノオのほかに、コナスビミヤマコナスビなど同じ属仲間です。
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Author: hisa
“ 梅雨時に逆さ傘 ”

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