キンセイラン、2輪咲かす

2010.06.29 19:10|エビネ属
 このキンセイランは杉の植林の中に咲いています。国有林でもとはブナなどが生えていただろうと想像しますが、当時の営林署がブナを伐って杉を植えたものでしょう。
 キンセイランはブナ林で見たいという気持ちはありますが、それは贅沢というものです。ランもけっこう杉林が気に入っているのか、あちこちの植林に生えているようです。
 キンセイランはその美しさゆえに人間にも狙われますが、このあたりでは鹿に喰われる心配もあります。この株も十分成長してないとみえて、たった2輪だけの花を付けています。

キヨスミウツボ

2010.06.24 20:06| 山野草
 5月27日にお知らせしたクモキリソウがたくさんの果実を付けていましたので、まあ無事に良くやったと思ってカメラに収めて、もとの登山道へ戻るとき、道脇の杉の落ち葉に埋もれるように3株ほどのキヨスミウツボがのぞいていました。この花は撮影するのは初めてです。こんな幸運もたまにはあるというものです。
 キヨスミウツボはハマウツボ科です。この科にはハマウツボのほか、ナンバンギセルやオオナンバンギセルがありますが、いずれも腐生植物です。


エンシュウムヨウラン ほころぶ

2010.06.19 16:11|ムヨウラン属
6月11日撮影側に黒く見えるのは昨年の花茎や果実(タネを飛ばして空っぽ)、6月11日撮影
 エンシュウムヨウランが咲いていました。「咲く」という表現は当たりません。ほころぶ、といった方があたっているでしょうが、これ以上開いているのは見たことがありません。ここにも今年だけで3回は来ていますが、これで良い方です。
 エンシュウムヨウランのほか、ウスギムヨウランもちょっと唇弁を覗かせるだけ。
ムヨウランは何かの条件でよく開く(といっても半開き)ことがあります。
 クロムヨウランは硬く閉じたまま落ちる。「朝10時ごろ開く」とかいろいろ聞きますが、私の見たところではこれもありません。「本種は開花することなく結実する」という澤完氏(故人)の記述が私の経験では100%当たっています。
 なお、彼の説ではトサノクロムヨウランという別種があり、この種は「花は平開ないし半開し、クロムヨウランのように未開花のまま結実することはない」と書かれています。

カンラン だとおもう

2010.06.18 10:20|シュンラン属

 カンランにはなかなか出会えないのです。花が咲いているカンランとなると数十年前に一度だけ見たことがあります。しかし、株だけなら今でもたまには見ることができます。
 花がないから「カンランだ」と言っても説得力がイマイチですが間違いありません、断言します。シュンランは葉の縁のぎざぎざが見ても判るし、触るとザラザラしますが、カンランの方はほとんどありません。カンランの葉は全体として滑らかで、たおやかで、しなやかで・・・一目見て感じるものがあります。ひとことで言えば女性的です、対するシュンランは男性的。

 カンランは海岸に近い山を自生地とすることが多いのですが、開花時期には海上の船にまでその匂いが運ばれてきたそうです、大昔の話ですが。いまは秋のカンラン展示会場でその香りを経験できます。
植物の私生活(デービット・アッテンボロー著、山と渓谷社発行)に「人類を雇った植物」という項目があって、稲や小麦は人類を使ってその種を地球上の広範囲に拡大してきた旨書かれています。バナナもそう、動物では羊や牛も・・・ カンランもその一つと言えるかも知れません。








オオカナダモ どぶに咲く

2010.06.17 20:16| 山野草

 オオカナダモが咲いていました。数年前にも撮ったのですが、やはり同じ場所です。農業用水路だと思うのですが、ほとんど流れがなく簡単に言えば「どぶ」です。掃き溜めに鶴、という言葉が頭に浮かびました。
 ちょっと離れた水路でもたくさんあって、長く伸びた茎が流れにゆらいでいましたが、ここでは花は一輪も見ることができませんでした。淀んだ水が好みでしょうか。
 これは帰化植物だそうですが、カナダからきたのではなく、南アメリカが故郷らしいです。ミズオオバコという同じトチカガミ科の植物がありますが、こちらは日本原産です。水田などで見られますので、こちらもやはり淀んだ暖かい水質が向いているでしょう。

フウトウカズラはコショウ科。中華蕎麦に入れる胡椒の仲間です。

2010.06.12 17:55| 山野草
雄株。ただし円内は雌花雄株。ただし円内は雌花
 フウトウカズラはコショウ科のコショウ属です。中華蕎麦にふりかける胡椒の実をつけるのは、同じ仲間だそうです。やがて赤い実をつけるようですが、胡椒の代用品になるかどうかは知りません。

 雌雄異株でして、写真は雄株ですが、円内には雌花を入れておきました。ちょっと肉眼で見ただけでは雄花と雌花の区別はわかりませんが、花房(?)が雄花の方が2・3倍は長いので区別できます。

クサスギカズラ 喰わずアスパラガス

2010.06.09 19:49| 山野草
雌雄異株で、この株は雄株、右上が花のクローズアップ。左下が雌花です。雌雄異株で、この株は雄株、右上が花のクローズアップ。左下が雌花です。

 草+杉+蔓=クサスギカズラ という式で生まれた名前でしょう。この写真を撮っているとき名前は知りませんでしたが、特徴のある姿から調べればすぐ判ると高をくくっていました。帰って図鑑を捲ってもそれらしきものに行き当たらず、結局 oNLINE植物アルバムの掲示板で教えてもらいました。
 学名は Asparagus cochinchinensis です。最初見たとき「どっかで見たことがある」と思っていましたが、ユリ科アスパラガス属だったのです。
 ただし、こちらは食用にはならないでしょう。箸のような細い茎には鋭い棘がついていました。

ツチアケビ 筍には参った

2010.06.07 12:09|ツチアケビ
左側に見えるのが筍
 5月19日に「ツチアケビ ぐんぐんのびるはイタドリに似る」と紹介しました。そのときは気づかなかった真竹の筍が、ツチアケビのすぐ横に伸びていました。
 ツチアケビは日本のラン科の中では最大級ですが、伸びるスピードでは筍にはとてもかなわないようです。とは言っても地下に相当の蓄えがないと、これからさらに伸びて花を咲かせ、ウインナーソーセージのような果実をたくさん付けることはできないでしょう。
 果実の形はアケビに似ているといっても、色は赤いし、アケビのようにわらう(割ける)ことはありません。

このツチアケビは近くの森に生えていますので、無事にいけば花、果実と続報ができます。


ムヨウランでした。エンシュウムヨウランじゃなくて

2010.06.05 14:08|ムヨウラン属

 5月20日に「エンシュウムヨウラン、わんさと出る」というタイトルで、近くの山のランを紹介しましたが、じつはムヨウランでした。「エンシュウ」はなしです。
 どちらもムヨウラン属ですから最初から「ムヨウラン」とだけ書いとけば言い逃れできますが・・・
 この他の場所でもエンシュウムヨウランだと思っていたものの、いくつかはムヨウランだと思うようになっています。エンシュウムヨウランよりムヨウランの方が珍しいというのも私の独り合点のようです。

 じゃ、両者はどこがどのように違うのか?と聞かれてもまともな返答はできません。ムヨウランの方が背丈が高く、花弁も長い。エンシュウムヨウランはほとんど開かない。
 まだ私も勉強中です。

トキワツユクサ、ジャパンを占領す

2010.06.01 07:49| 山野草

 トキワツユクサが純白の花を咲かせています。これは南アメリカ原産だそうですが、日本在来の紫の花をつけるツユクサとはまた違った美しさがあります。
 栽培ものが野生化したのか、あちらでもこちらでも目に付きます。ツユクサよりもっと日陰を好むようで、竹藪などの地面を覆い尽くすように群生しています。
 庭仕事をしていたら、ブロック塀と作業小屋の間の50cmほどのところにも咲いているではないか! きれいな花でもはびこりすぎる嫌われますよ。


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Author: hisa
“ 梅雨時に逆さ傘 ”

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