ヤツシロラン、花柄の上部だけが伸びる

2017.10.18 05:36|野生ラン・10月

2011/10/14 の記事を改めて掲載しました。

 前に、「ヤツシロランが果実をつけるとぐんぐん伸びる。そして、伸びるのは花茎ではなくて、花柄だ」 と書きました。じゃあゴムひもを引っ張ったときのように伸びるかというと、そうではありません。
左は2007/10/23撮影
右は2007/11/13撮影
左は2007/10/23撮影、右は2007/11/13撮影
 4年前の秋、近くの山にたくさんのクロヤツシロランが生える場所があって、そこでちょっとした実験をしました。
 10月23日に、3つの果実をつけた株の花柄に、等間隔で赤い印をつけました(写真左)。もしゴムひものように伸びるのであれば、花柄がいくら伸びても、赤い印は等間隔のはずです。
 11月13日に、同じ株を撮影しました(写真右)。右端の花柄は、10月23日の時点でほぼ9等分されています。11月13日では、上部3つの区間の間隔は拡がっていますが、下部6つは変わっていません。
 一番上が5.5倍、次が2倍強、3番目が1.5倍ぐらい伸びています。

 左の2つの花柄は、10月23日には右端よりも短かったのですが、11月13日には追いつき、あるいは、追い越しています。左端の花柄では、一番上の区間は10倍にも伸びているようです。




   

タグ:オニノヤガラ属 ヤツシロラン

ヤツシロラン 蚊に喰われずに探す

2017.10.17 09:55|野生ラン・10月

2011/10/27 の記事を改めて掲載しました。

秋に咲くヤツシロランは、四国には2種(アキザキヤツシロランとクロヤツシロラン)ありますが、 左=アキザキヤツシロラン
右=クロヤツシロラン
左=アキザキヤツシロラン。花柄はまだこれから伸びる。
右=クロヤツシロラン。花柄が伸びきって、果実が割れ始めている。
どちらも花は終わっています。が、新しい自生地を見つけておこうというのなら、これからがシーズンです。
 第一に、ヤツシロランは実を結ぶと花柄がぐんぐん伸びて、高いものでは30cmから40cm近くにまであります。これなら、地面に這い蹲らなくてもよい。歩きながら楽に見つかります、あれば。
 第二に、これからの時期なら蚊に襲われることは少なくなります。
 ただし、花の時期よりは果実の方が何倍も探しやすい、ということでして、見つかる保障はありません。あなたが10箇所の竹薮に入って、1っ箇所でも「あった!」なら、ラッキーです。

 どんなところにありそう?ということなら、次の論文がたいへん参考になります。
  四国におけるハルザキヤツシロラン、アキザキヤツシロラン及びクロヤツシロランの分布

 この記事も読んでください。
ヤツシロラン 探すならこれから
アキザキヤツシロランの果実は鼠色、クロヤツシロランは栗色


タグ:オニノヤガラ属 ヤツシロラン

ガンゼキラン 実り少なし

2017.10.16 07:15|野生ラン・10月

2015/10/27 の記事を改めて掲載しました。

2015/5/27撮影 見事な群落を作って咲きほこっていた。 2015/5/27撮影

2015/10/20撮影 全部で5個ほどの果実しかなかった。 2015/10/20撮影

 
 5月に見たガンゼキランは、見事な群落を作って咲きほこっていた(写真上)。
 結果はどうだろうと見に行ったら、全部で5個ほどの果実しかなかった(写真左)。
 あれだけ沢山の花を咲かせたのだから、これじゃ成果が寂しすぎる。
 ここは人家の近くで、このガンゼキランも最初は人が植えたものかも知れない。周りの植林が繁って少し暗いので、花粉の運び屋が訪問してくれなかったかな。




タグ:ガンゼキラン属 ガンゼキラン

オオミヤマウズラも 実りの秋

2017.10.15 05:35|野生ラン・10月

2015/10/19 の記事を改めて掲載しました。

左:2015/9/17撮影、 右:2015/10/18撮影 左:2015/9/17撮影、 右:2015/10/18撮影  ガクナンは、いま実りの秋を迎えている。
 ミヤマウズラの愛好家の間では、ちょっと変わった花として栽培されていたらしい。
 花期は、ガクナンのほうが一か月ほど遅い。ミヤマウズラの果実は、ずっと前に裂けてタネを飛ばして殻だけになっていると思うが、ガクナンは、いま果実が充実しいるところである。
 ガクナンはオオミヤマウズラという和名でも呼ばれている。 日本植物分類学会第7回大会(2008年)で学者が命名したのだが、学名はまだ付いていない。 近いうちに発表があるだろうと噂に聞いた。ミヤマウズラの品種や変種ではなく、新種だろうと期待している。




タグ:シュスラン属 オオミヤマウズラ

アキザキヤツシロランの果実は鼠色、クロヤツシロランは栗色

2017.10.14 05:20|野生ラン・10月

2010/11/22 の記事を再度掲載しました。

左側がアキザキヤツシロラン、右側がクロヤツシロラン左側がアキザキヤツシロラン、右側がクロヤツシロラン アキザキヤツシロランアキザキヤツシロラン    アキザキヤツシロラン(上左)とクロヤツシロラン(上右)の果実期の姿です。大きさや形は違わないですが、色が違います。
 アキザキヤツシロランは灰色、ねずみ色といった感じですが、クロヤツシロランは名のとおり、比較黒い色をしています。「黒い」といっても墨のような黒さではなく、赤みが入っていて、褐色あるいは栗色というのが近いかもしれません。
 クロヤツシロランは比較的多く、杉林や常緑の雑木林、竹林などで時々見かけます。
 アキザキヤツシロランは、クロヤツシロランに比べると分布域はぐんと狭いようです。竹林(モウソウチクまたはマダケ)以外には見かけないといっても良いようです。高知県では、海に近い所、大きな川の流域、標高の低い所などの条件が目安になります。
 なお、クロヤツシロランはアキザキヤツシロランの自生地でも見られることがあります。モウソウチクの朽ちかけた切り株に両者が並んで咲いていることもあります。




タグ:オニノヤガラ属 アキザキヤツシロラン クロヤツシロラン

コオロギラン 果実期に花一輪

2017.10.05 07:45|野生ラン・10月

2015/10/6 の記事を改めて掲載しました。

 
 コオロギランは、8月下旬から9月上旬が花の見ごろ。 だから、10月に入れば訪れる人はあまりいない。
 しかし、コオロギランにして見れば、花を咲かせて人に見てもらおうなどとは考えてないはずで、目的は実を結び、種を播くことにある。果実期は、コオロギランの総仕上げの時、この時期のコオロギランも記録して置きたい。
 今日(10月6日)行って見たら、なんと、花が一輪残っていた(写真左)。 コオロギランは下から上へと順番に咲く、その一番上の最後の花が咲いていた。
 よく見ると、花の下に3つの果実がある。ということは、このコオロギランは4つの花を咲かせてきたということだ。コオロギランは多くて4つの蕾をつけるが、一番上のは蕾のままで終わる、と私は思ってきた。
 今日は珍しいものを見せて頂いた。


 

タグ:コオロギラン

ムカゴサイシン やがて休眠へ

2016.10.27 07:32|野生ラン・10月

2014/10/28 の記事を改めて掲載しました。

 ムカゴサイシンは、5月半ばごろから、花茎が地上に姿を現します。この時は葉はありません。
 花を咲かせ、実を結び、タネを撒く。そのころになって、葉が出てきます。だいたい6月下旬でしょう。
 「葉見ず花見ず」は、ヒガンバナが良く言われますが、ムカゴサイシンも開花した花と葉っぱを同時に見ることはできません。
 花の後で出てきた葉っぱも冬を越すことはありません。今は緑色をしていますが、もっと寒くなると、緑が褪せて黄色ががってきて、やがて姿を消してしまいます。
 光合成する期間は半年足らずです。おそらく地下の菌に依存する度合いが高いだろうと推測します。




タグ:ムカゴサイシン 10月

コオロギランも実りの秋

2016.10.18 05:29|野生ラン・10月

2015/10/17 の記事を改めて掲載しました。

花:2006/9/5撮影、 果実(殻):2004/12/2撮影  コオロギランも果実を付けて、実りの秋。8~9月に可愛らしい花を咲かせていた株が全部このように果実を付けている訳ではないが、比較的結実率は良いように見受けられる。
 果実はさらに充実して膨らみ、やがて弾けてタネを撒く。そして冬には地上から姿を消す。再度お目にかかれるのは、来年の8月となる。


タグ:コオロギラン 10月

ヤツシロラン 探すならこれから

2016.10.15 09:06|野生ラン・10月

2010/11/14の記事を再度掲載しました。


 写真はクロヤツシロランです。上は、一昨日に近くの山で撮ったもので、上は種を飛ばしているところ、
11月12日撮影
下は開花期、9月26日撮影
上は種を飛ばしているところ、11月12日撮影
下は開花期、9月26日撮影
果実が割れてタネを飛ばしている状態ですが、まだ半分ぐらいタネが残っています。
 下は9月26日にほとんど同じ場所で撮ったもので、花期の姿です。八方美人的に花を輪のように付けています。どれも地面の落ち葉にくっつくように低く、しかもご覧のように色は地味で落ち葉の色に似ています。クロヤツシロランを花の時期に見つけるのは難しく、うろうろ歩きながら探しても成果は期待できません。
 ところが、受粉して結実したとたんに花柄がぐんぐん伸び始めます。はじめは1cmあるかないかのものが20cm、時には40cmを超える高さになります。これはタネを風に乗せて少しでも遠くへ撒き散らす戦略でしょう。アメリカンフットボールのような形が果実で、この下の白っぽい棒のようなのが花柄だった部分です。初期には中が詰っていますが、伸びきるころにはストローのように中空になっています。
 ヤツシロランが精一杯背伸びして種まきをしている時期が、自生地を見つける良い時期です。このころになれば蚊の襲来も弱まっていますし・・・
 ハルザキヤツシロラン、アキザキヤツシロラン、クロヤツシロランすべて要領は同じ。もちろん花の写真は次の年になります。


タグ:オニノヤガラ属 ヤツシロラン

ヤクシマアカシュスランも実りの秋

2016.10.14 18:55|野生ラン・10月

2015/10/14 の記事を改めて掲載しました。

果実期  2015/10/13 撮影

開花期  2015/9/10 撮影

 
 ヤクシマアカシュスランが実を付けていた。 一か月前には、まだ花が咲き始めたばかりだった(写真左)。
 このランは結実率が良いか、全部の花が実を結んだように見える。
 花を咲かせるのは、実を結んでタネを撒いて子孫を残すためだが、おじゃまして見せてもらっている者としても、たくさん実っているとうれしい。




タグ:ヤクシマアカシュスラン 10月

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