コクラン、色の変化

2017.08.19 08:02|野生ラン・6月
タイプ1

タイプ1 タイプ2 タイプ3

 
 コクランは、四国では、10種あるクモキリソウ属の一つだ。 そして、この中で一番ポピュラーで、ちょっと山に入ると良く目につく。
 その理由は、繁殖力が強く、場所を選ばないことだ。 里山の山道で、日当たりの良い、乾燥した場所で見ることもあれば、 薄暗く、ジメジメした、スギの植林の中に群生していることもある。
 さらに、もう一つ考えられるのは、割合に人に採られないことを挙げても良いだろう。

 コクランの色の変化といえば、3つのタイプに分かれる。
タイプ1=花被片、花柄子房、花茎のすべてが紅紫色である。
タイプ2=花被片は、紅紫色であるが、花茎と花柄子房は緑色である。
タイプ3=花被片、花柄子房、花茎のすべてが緑色である。
 タイプ1は、コクランとして典型的なものであり、魅力的である。 また、このタイプが一番個体数が多いように思う。 次に多いのは、タイプ2であるが、 緑色が強いせいか、花被片の色も、タイプ1のような鮮明な紅紫色ではなく、暗い色になる。 タイプ3は、稀にしか出会うことができない。全体として、緑一色といって良いが、部分的に赤紫がにじみ出る。
 身近で楽しめるランとして残ってほしい。撮ることで、その魅力は何時でも楽しめる。採るのは禁物。




 

タグ:クモキリソウ属 コクラン

ムギランに2タイプあり --- 長葉と円葉 ---

2017.08.10 09:19|野生ラン・6月
 ムギランは四国ではごくポピュラーな種で、近くの山でも良く見かけるが、 このごろ、2つのタイプがあるのではないか、と気になりだした。
 1つは、葉が長楕円形で、線形といっても良いものまである。
 2つめは、葉が円くて、真円に近いものもある。
 前者を長葉タイプ、後者を円葉タイプと呼ぶことにしよう。
長葉タイプ(左)と円葉タイプ(右)  上段の2枚の写真は、近くの山で撮ったものだ、立木の幹を覆いつくすように着生していた。 中段は、数年前、山道に落ちていたものを拾ってきて、庭木にくっ付けたものだ。 下段は、ばらして、標本にして撮影した。
 特に、下段の標本を見比べると、長葉タイプと円葉タイプの特徴が判る。長さは、長葉タイプが2倍ほどあるが、幅は、やや円葉タイプの方が広い。
 葉だけでなく、バルブにも違いがあるようだ。長葉タイプのは、長く、ラグビーのボールのようだし、 円葉タイプのは、短く、サッカーのボールのようだ。
 花に違いがあるかどうか、気になるところだが、来年観察することにしよう。米粒ほどの小さな花だから少々の違いは判らないかもしれない。




タグ:マメヅタラン属 ムギラン

12年間、一度も花を開かなかったクロムヨウラン

2017.07.18 07:17|野生ラン・6月

2015/8/9 の記事を改めて掲載しました。

12年、一度も花を開かなかったクロムヨウラン

開きそうにもない固い蕾 根元に、固い蕾が4個落ちていた。

 
 家から、5分足らずで行きつける所に、クロムヨウランの自生地がある。 近いから花の時期には、毎年必ず見に行く。
 今年も行ったが、ご覧の通り。固い蕾が一個とまだこれから大きくなりそうな小さな蕾が4個ほどついていた。根元には、開花せずに蕾のままで落ちたのが、4つ集まっていた。
 ここの自生地を見つけたのは2004年で、以来訪問を欠かしたことはない。今年で、12年通ったことになる。
 初めの4・5年は、見事に開花した花を見たくて、写真に撮りたくて通った。クロムヨウランは、気難しくて「晴天の日の早朝に開花する」とかいろいろいうから、何日も続けて一時間おきに行ったこともあった。
 しかし、最近の数年は、花が開かないことを確認するのが目的で訪問し、写真を撮っている。そして、お前こそが、ほんとのクロムヨウランだ、と言い聞かせている。


タグ:ムヨウラン属 クロムヨウラン

マイサギソウ、幻か!?

2017.07.08 08:13|野生ラン・6月

 
 このマイサギソウは、花数が多い。
 30個を優に超える。普通の2・3倍はあるだろう。 一昨年(2015年)の6月に、友人に教えてもらって、撮ったものだ。
 ところが、今年は見ることができなかった。昨年も確認できなかった。友人もその後、見ていないと言う。
 このジャンボマイサギソウは一年で幻のように消えた。
 だから、生育場所の関係などで、たまたま異常に大きくなったのか、あるいは、遺伝的に特異な個体なのか、もう判らない。




タグ:ツレサギソウ属 マイサギソウ

タシロランは 車道脇がお好き!?

2017.07.05 09:09|野生ラン・6月

2016/7/5 の記事を改めて掲載しました。

ガードレール下に生えていた。  
 タシロランが生えているのは、車道脇であることが多い。私が最初に見つけたのは、神社の境内の杉の落ち葉の中の1株でしたが、その後は、ぜんぶ車道脇やガードレール下など。
 車が頻繁に通る車道のすぐ側に生えているのを見ると、タシロランのタネは車のタイヤにくっついて遠くまで運ばれているのじゃないかと推測したくなる。
 どこか遠くの鬱蒼とした森にひっそりと生えているタシロランを想像していたが、この頃は、タシロランって意外と身近な植物じゃないかと思っている。
 高知県植物誌(2009年発行)では、自生地が北川村のみ載っている。また、高知県レッドリスト(2010年)でも、絶滅危惧種CRにランクされていて、これは、「ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの」と定義されている。
 しかし、ここ数年の経験では、新しい自生地が見つかっていて、どうも実態は逆ではないかと思われる。
 タシロランはいわゆる腐生植物で、地上に姿を見せる期間は非常に短いため発見されなかったことも一因かもしれないが、地球の温暖化やなにかの影響で繁殖し始めた、とも推測されているようだ。




タグ:トラキチラン属 タシロラン

タシロランは 車に乗って・・・!?

2017.07.02 18:08|野生ラン・6月

2014/7/6 の記事を改めて掲載しました。

車道の谷側をのぞいたら

ガードレールの下の舗装の切れ目に

 タシロランが今は花盛りです。が、花期は短くて、あっという間に実を結び、タネを撒いて、地上から姿を消してしまします。
 高知県植物誌(2009年3月発行)には、タシロランの自生地として一か所だけ載っていますが、最近の発表では6市町村にふえています。
 全国的にもタシロランの分布は拡がっているようです。何が原因か? 地球の温暖化も影響しているかもしれません。専門家が研究・発表してくれるでしょう。
 面白いと思ったのは、私が知っている10カ所程度の自生地のうち、1か所だけ神社の境内でそのほかは、車道沿いだということです。
 温暖化が原因だとしても、「播かぬタネは生えぬ」です。広範囲に拡がったのは、車のタイヤにタネがくっついて、遠くまで運ばれているのじゃないか、と想像していますが、どうでしょう。



2015年5月発行の、この本では、タシロランについて、「開花後3~4日で種子散布し、地上部に8日しか存在しなかったというデータもある」と書かれている。
 また、「きわめて珍しい植物だったが、近年急速に分布を拡大し、関東地方では各地で見つかっている。」とも書かれている。
 身近なところ(高知県)でも、毎年のように新しい自生地が見つかっているようだ。このランは、短い期間しか地表に現れないのに新たな発見があるということは、非常に目につきやすいからだろうか。

タグ:トラキチラン属属 タシロラン

ネジバナ 二列整列形

2017.07.01 07:40|野生ラン・6月

2015/6/17 の記事を改めて掲載しました。

 
 ネジバナは、名前のとおり花序が捻じれていて、それが特徴であり、魅力でもある。
 が、昨日見たのはだいぶ変わっている。右側の花茎のほうは、捩じる努力はしているが、力み過ぎて、きれいな螺旋状にはなっていない。これは良くあることだが、左のほうはまったく捩じろうとした形跡が見られない。
 もちろん、まったく捩じれないネジバナは、そんなに珍しいことでない。これまでも良く見てきたが、その場合、花が一列に並ぶ形になっていた。
 ところが、ここに登場したのは、二列に整列している。下から順に右左右左・・・・と並んでいる。こんなのありか!?


タグ:ネジバナ属 ネジバナ

セイタカスズムシ 四国のは 変わっちゅうぜよ

2017.06.29 07:45|野生ラン・6月

2015/7/8 の記事を改めて掲載しました。

 
 四国にも、セイタカスズムシは、あるにはある。が、図鑑にあるようなのとは、違う。
 図鑑には、「スズムシソウに似ているが、花は小さく、花茎はむしろ高い」と書かれている。四国にあるのは、写真でご覧になるようなもので、スズムシソウに似ているとは言い難い。
 唇弁の色は、緑に紫がはいった、くすんだ色をしている。形は円形ではなく、むしろ方形に見える。唇弁の両側が下に折れ曲がっているので、そのように見えるとも言える。
 つまり、セイタカ(背高)ではあるが、スズムシではない。これだけ違えば、誰か別種として命名してくれそうなものだ。
 最近、クモキリソウ属では、新種シテンクモキリが発表されている。しかし、この新種とクモキリソウとの相違点より、四国のセイタカスズムシは大きな違いがあるように思うが・・・



 

タグ:クモキリソウ属 セイタカスズムシ

セイタカスズムシ 2つの型あり

2017.06.28 08:57|野生ラン・6月

2010/6/12付の記事を再度掲載しました。

上は唇弁が丸いタイプ。色は緑一色。背はあまり高くない。 上は唇弁が丸いタイプ。色は緑一色。背はあまり高くない。
下は唇弁が狭く方形にみえるタイプ。わずかに紫色がつき、背が高い。

 スズムシソウを写真でしか見たことがなかった時分、なんとか実物を見てみたいとあこがれていたとき、これに出会って「スズムシソウじゃ!」と思いました。友人から「セイタカスズムシソウよ」と言われて夢はしぼんだのですが。

 唇弁に赤紫の色を塗るとスズムシソウにそっくりじゃないか。どう見ても、唇弁の狭いタイプのセイタカスズムシよりはスズムシソウに近い、といまでも思います。  「セイタカスズムシ」という名をつけた人はどちらのタイプが頭にあったのでしょうか。「セイタカ」の方は唇弁角型ですし、「スズムシソウ」は唇弁丸型の方です。

 近い将来二つのタイプのどちらかに、セイタカスズムシとは違った名前を付けてくれるでしょう。期待しています。
 ムヨウラン類にしてもヤマサギソウ類にしてもわずかな違いでいろいろの名前が付けられています。マイサギソウとハシナガヤマサギソウなど私には区別がつきません。
 セイタカスズムシもこれだけの違いがあれば別名を差し上げないことには、不公平じゃありませんか。

タグ:クモキリソウ属 セイタカスズムシ

ネジバナ、花の並び方も楽しもう

2017.06.24 07:51|野生ラン・6月

2016/6/23 の記事を改めて掲載しました。

 ネジバナは、一つひとつの花も魅力的だが、やはり面白いのは、花の並び方だと思う。
 花茎の周りを螺旋階段のように、ぐるぐる回りながら、下から上へと花が咲いていく(左の端)。これが正常な(基本的な)型であり、一番美しい。また、和名のネジバナやモジズリは、ここからきている。これにも右巻きと左巻きとがあるが、比率はだいたい同じらしい。
 ネジバナとかモジズリとか呼ばれるのに逆らうかのように、まったく捩じれず、一列に並ぶのもある(左から2番目)。これも良く見られるが、どうしてこんなになるのか。研究した本もあったように思うが・・・。
 右側の二つは、ちょっと異常な姿であって、一度しか見たことがない。
 右から2番目は、2列に整列している。捩じりすぎたら、こうなるのか。捩じりが足りないので、こうなったのか、どうもわからない。
 右の端は、近くの二つの花茎が、縄をなうように、捩じりあっている。ごちゃごちゃしていて、良く判らないが、二つの花茎をほどいたら、それぞれはまともな姿をしているだろう。



タグ:ネジバナ属 ネジバナ

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