ムカゴソウに、7年ぶりに会う

2019.08.19 06:33|野生ラン・8月

 
 7年ぶりに、ムカゴソウに出会えた。
 2009年に、初めて見て、ホームページにも載せたが、その後、同じ場所に行っても、見つからなかった。
 今回は、隣の県まで遠出して、4株のムカゴソウを見ることができた、ラッキー。
 この花を見つけるのも、老眼ではやさしいことではない。車道沿いに150mほどの範囲にあることを、友人から教わって、必ずあると信じて歩いたが、無い。
 半分諦めて引き返す途中で、最初の一株を発見した。これをカメラに収めて、駐車場の車の近くで、さらに二株。その一つは、立派な株であった。ここに載せたのがその株。
 




タグ:ムカゴソウ属 ムカゴソウ

マツラン、庭木で咲く

2019.08.17 07:50|野生ラン・8月

2017/4/12 の記事を改めて掲載しました。

 
 庭木のビャクシンで、マツランが咲き始めた。別名をベニカヤランというが、この名前で呼ばれることが多いかな。
 庭木で咲くのは早いから、山ではもっと遅くなるだろう。
 いつも思うことだが、このランは迷彩服を着たようで、冴えない。葉に紅紫色の斑点があるし、花にもそれがある。 花がどこに咲いているのやら、判然としない。
 花は葉っぱが変化したものだそうだが、ふつう、花は、できるだけ目立とうとする。葉が緑色しているから、 花は黄色だったり、赤かったり、白かったりすることが多い。花粉の運び屋のチョウやハチの目を惹きつけようする。
 ところが、マツランときたら、反対に、目立たないようにしている。









タグ:4月 マツラン

台風の落とし物

2019.08.16 08:24|野生ラン・8月

2016/10/12 の記事を改めて掲載しました。

 この間の台風で、小さな柿の木が半分ほど倒れていた。 近づいてみると、案の定、フウランが付いていた。4~5株ほど。 キバナノセッコクも一株付いている。
 すぐ近くに、氏神様があって、その鎮守の森は、ムヨウランやツチアケビ、ハルザキヤツシロランなどが生えるので、良く訪問する。あるときは、落下したカシの木の枝にフウランが付いていたことがあった。
 柿の木に付いているフウランも、そこから飛んできたタネが発芽したものに違いない。




タグ:フウラン セッコク

カシノキランの種まき

2019.08.15 07:45|野生ラン・8月
左=2014/8/7撮影、  右=2016/3/1撮影 左=2014/8/7撮影、  右=2016/3/1撮影  
 この寒いなか、カシノキランが種まきをしている。
 生垣のサンゴジュに、ずっと前に拾ってきてつけたものだが、良く花を咲かせ、実を結ぶ。
 いま、種まきをしているのは、一昨年の夏に咲いたものであって、昨年のものではない。
 つまり、カシノキランは花を咲かせてから、2年近くにもなって、果実が割れて、タネを飛ばしている。
 ヤツシロランなどは、この期間が短い。タシロランは、花茎の先端はまだ蕾なのに、下の方では、果実が割れてタネを飛ばしている。
 一般に、着生ランはゆっくりしている。樹の上なら安全だから、ゆっくり養生して、果実を充実させてから、種まきに取り掛かろう、という算段らしい。




追記:(2016/3/3)
 すぐ側に、カシノキランの子生えが10株ほどあった。
 まだ小さくて、指先で隠れてしまうほど。何年前に咲いた花のタネが発芽したものやら、判らないが、 数年先には大きくなって、花を咲かせてくれそうだ。





キバナノセッコクが、民家のブロック塀で繁殖

2019.08.14 07:14|野生ラン・8月

2015/7/17 の記事を改めて掲載しました。

 
 キバナノセッコクは、絶滅危惧種に入っている。近くの山の木についていたのが、採られてなくなったし、絶滅の危惧は高まっているかもしれない。
 が、町内の民家の柿の木でキバナノセッコクが満開の花を咲かせていた。
 その下のブロック塀でも、立派な株が見られた。
 柿の木のは、家人がくっつけたものかもしれない。しかし、ブロック塀のは、タネが落ちて、そこで発芽し、成長して、花を咲かせていることは間違いない。
 その横でも、小さな株が3つ4つ育っている。




タグ:セッコク属 キバナノセッコク

キバナノセッコク セメントの擁壁で咲く

2019.08.13 08:31|野生ラン・8月

2016/7/19 の記事を改めて掲載しました。

 
 キバナのセッコクが道路脇の、セメントの擁壁で咲いていた。
 近くの高い樹の上に、着生していて、そこからタネが飛んできて、ここで発芽して、花が咲くまでに成長したと推測する。
 セメントの壁も、年月が経つと、苔むして、キバナノセッコクの良い住処になるらしい。これまでも所々で見てきたが、花を咲かせているのは、初めて見た。
 大きくなる前に、むしり取っていく者もいるが、どうぞ、無事に、これからも毎年花を咲かせておくれ。



タグ:セッコク属 キバナノセッコク

 咲かないクロムヨウランこそ本物!?

2019.08.12 06:50|野生ラン・8月

2015/3/12 の記事を改めて掲載しました。

左=クロムヨウラン、右=トサノクロムヨウラン  
 澤完氏(もと高知大学助教授、故人)が1981年発行の高知大学学術研究報告の 高知県中部のラン科植物 の中で、 クロムヨウランについて「開花することなく結実する」と書いておられます。
 しかし、手元の図鑑 カラー版 野生ラン(家の光協会出版) には大きく開いた花をつけたクロムヨウランの写真が載っています。そして「花はおそらく晴天の日、朝に平開する」と記されています。
 ホームページやブログなどに載っている写真も立派に花を咲かせたクロムヨウランがたくさん載っていて、固い蕾のままのは見当たりません。
 澤先生の説に従えば、これらはすべてクロムヨウランとは違うものだということなってしまう。

 「クロムヨウランは開花しない」という澤先生の書き方がおかしいのではないか?
 この疑問をある研究者にぶっつけたところ、「間違っていない」と言って見せてくれたのが、下記の資料です。 これは 植物学雑誌(THE BOTANICAL MAGAZINE) 第45巻(昭和6年)で、この中で本田正次氏がクロムヨウランを新種として発表しています。 ラテン語はその原記載であり、日本語のほうはその解説ともいえるものですが、これも本田氏が書いたものです。  花が開花するか、否か、肝心なところは、原記載には contigua, tubuliformis と書かれています。
contigua は英語のcontiguous(接触する/接近した)、
tubuliformistubuli「管状の」と tubuliformis「形をした」)との合成語です。
 日本語のほうは正開セズ、花被ハ相接シテ円筒状ヲナスと書かれていますが、当然ながら原記載と一致します。

 こうして原記載にまでさかのぼってみると、澤先生の、クロムヨウランは「開花せず」は順当な結論だと思えます。

 澤先生は、平開するほうを トサノクロムヨウラン Lecanorchis nigricans var. patipetala と命名しました。
 学名はイギリスのキュー植物園のホームページにも載っています。

 

 しかし、日本では広く知られているとはいえません。無視されているといっても良いでしょう。 あの YList を検索してもこの名前は出てきません。




タグ:ムヨウラン属 クロムヨウラン

咲くは、 トサノクロムヨウラン

2019.08.11 08:40|野生ラン・8月

2010/8/17 の記事を改めて掲載しました。

 近くの里山のクロムヨウランへは、2004年から今年まで7度の夏を通ったのですが、一度も花を開いたことがありません。夜明けの早朝から昼過ぎまで一時間おきに訪問したときも、成果はゼロ。別の場所も4箇所ほど行きましたが同じことでした。
 そのクロムヨウランが「咲いている!」という友人からの電話で、1時間も車を走らせて、8時過ぎに憧れのクロムヨウラン開花の前にカメラをすえました。 咲いた!トサノクロムヨウラン咲いた! トサノクロムヨウラン

 ところで、「クロムヨウラン Lecanorchis nigricans は花を開かない。花を開くのはその変種のトサノクロムヨウラン Lecanorchis nigricans var. patipetala (新種)だ」ということが30年も前に発表されているのでした。その方は今は故人ですが、澤完もと高知大学教授で、クロヤツシロランを新種発表して有名ですが、「トサノクロムヨウラン」の名はほとんど世間に知られていません。少なくても私が知ったのは近ごろです。
 両種の違いがいくつか列挙されていますが、その一つ「クロムヨウランは開花することなく結実する。トサノクロムヨウランは花は平開ないし半開し、クロムヨウランのように未開花のまま結実することはない。」というのは実感できますが、その他は正直わかりかねます。 近くの里山で7度の夏、
一度も花を開かなかった。
近くの里山で7度の夏、
一度も花を開かなかった。

 ムヨウラン属は、種によって花の開き方に違いがあるように思えます。ウスギムヨウランやエンシュウムヨウランはちょっと開いて唇弁の先端部を覗かせます。ムヨウランは比較的良く開き、ときには平開に近い状態を見せます。ムロトムヨウランは花茎の下から上へ順番に開き、同時に2つ咲くのはまれですが、「トサノクロムヨウラン」もこの点同じです。

 花がぱっと開いた写真を撮りたくて右往左往、朝の暗いうちから薮蚊の襲来を恐れず日参したりしますが、ランは人を歓迎して開くわけではないことは確かです。じゃ何で開いたり開かなかったりするのか、不思議です。
とくにクロムヨウランとトサノクロムヨウランのように、形態的にはそんなに違いがない?のに、自生地も格段の差がある訳でもないのに、開く開かないが分かれるのか、不思議です。
 クロムヨウランが花を開かないのは、開く必要がないからかも知れません。まだ蕾のとき内部で自家受粉すれば、何も開くなど余分なエネルギーを使うことはありませんから。何十年か何百年かの遠い将来、あるいは来年にも、他家受粉する必要が起これば、ぱっと開くかも知れません。その時を待ちましょう。

 今年2016年にはいって、ラン科植物と菌と関係を解明する本が出版された。
一つは、5月に出版された 森を食べる植物――腐生植物の知られざる世界 で、もう一つは、8月出版の ランの王国
 どちらも、豊富な写真と素人(私)にも理解しやすいように工夫されているように思う。
 (下記の画像をクリックすれば、より詳しい内容が判ります)




タグ:ムヨウラン属 クロムヨウラン トサノクロムヨウラン

木に登る地生ラン ナツエビネ

2019.08.10 07:37|野生ラン・8月

2015/8/10 の記事を改めて掲載しました。

 
 今年も、ナツエビネが樹上で咲いていた。
 最初に見たのが、2012年であったが、その時も花茎が4本でていた。株数が増えている様には見えないが、まあまあ順調に過ごしてきたと見た。ここなら人の手も伸びず安住の地である(「地」はヘンか)。
 ラン科植物は、地生ランと着生ランとに分けられるが、ナツエビネは地生ランの部類に入る。だから、こんな高い樹上で花を咲かせている姿は普通は見られない。倒木の上にある小さなのは、何回か見た記憶があるが、これほど高いのは初めてである。

 この樹はそうとな古木であるから、大きな台風でもきて倒されるかもしれない。そしたら、このナツエビネは倒木の上が住処となる。
 倒木が朽ちて土に還れば、ナツエビネも元の地生ランの姿に戻ることになる。


タグ:エビネ属 ナツエビネ 木に登る

クロムヨウランを訪ねて

2019.08.09 07:00|野生ラン・8月

2017/8/17 の記事を改めて掲載しました。

 
 クロムヨウランの自生地を訪問した。 ここは、2009年の夏から毎年のように来ているが、 今年は出来が良くて、8株ほど確認できた。その内、3株を紹介する。
 「花が咲いていないじゃないか!」とお叱りを受けるかもしれない。 ご覧のように、蕾と果実ばかりで咲いた花が一輪もない。 そんな花が咲いていない株を、何も選んだわけでない。 8株すべてが一輪も咲いた花をつけていない。

 クロムヨウランは「開花することなく、結実する」と 澤完氏(もと高知大学教授、故人)は書かれておられる。 ここの、8株はそのことを実証しているのであって、「我こそはクロムヨウランなのだ」と主張している。
 花の写真を撮りに来られる方々は、ガッカリするであろうが、・・・
 もし、どうしても咲いたのを見たいと仰るなら、変種のトサノクロムヨウランを探し求めることだ。 しかし、これは四国では稀にしか見ることができない。
参照: 咲くはトサノクロムヨウラン




タグ:ムヨウラン属 クロムヨウラン

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