トクシマサイハイラン いつまでも、仮名のままじゃ可哀そう

2016.08.05 09:22|サイハイラン属

2015/8/11 の記事を改めて掲載しました。

 
 ここに紹介するのはトクシマサイハイランである。
 花は2007年に撮影したもので、果実のほうは花の写真の40日後に撮った。

 高知県植物誌(2009年3月発行)には、トクシマサイハイラン(仮称)の項目の箇所に、次のように書かれている。
サイハイランに比べて花は赤く、構造も異なり、モイワランに似たところがあるという(遊川知久、私信)。
 ちょっと判ったような判らないような、文章だ。「モイワランに似たところがある」といいながら、じゃ、違うところがあるのか、あるとすれば、どこがどう違うのか、この点には一言もいっていない。
 似ていて、表現できないほどの違いなら、さしあたり、植物誌の段階ではモイワランで良かったじゃないかと言いたくなる。

 トクシマサイハイランと仮称で呼ばれているものが、標本として採取されてから、少なくても8年を経過した。いつまでも仮名のままじゃ可哀そうじゃないか。

 果実の写真を見ると、緑がかっている。これは葉緑素の色だと思うから、完全な菌従属栄養植物にはなりきっていないということだろう。
 なお、サイハイランは花の後で、新しい葉っぱが出てくるが、トクシマサイハイランにはそれらしいものは見えなかった。四国では、葉っぱが出てきたという話も聞いたことがない。
 また、友人の口から、「トクシマサイハイラン」という言葉を聞いたことがない。みんな「モイワラン」でとおしている。


この図鑑が昨年5月に出版された。モイワランの命名者である遊川さんが解説されているから、トクシマサイハイランのことも書かれているかと期待した。しかし、サイハイランだけが載っていて、モイワランにもトクシマサイハイランにも触れていなかった。
続いて発行予定の②深山・高山編では、何らかの発表があるはず、期待しよう。



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Author: hisa
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