このミヤマウズラ 花15個も

2017.09.06 21:25|野生ラン・8月

2016/9/6 の記事を改めて掲載しました。

 

 このミヤマウズラは、花を15個も付けている。
 友人は、車を走らせながら車窓から、見つけたから、その立派さも想像できるでしょうか(友人の動体視力にも拍手)。
 日本のラン ハンドブック ① 低地・低山編 を見ると、ミヤマウズラは「花序あたり7ー15個を一方向に偏ってつける」と書かれている。そうすると、このミヤマウズラは規格外ではないが、上限いっぱいと言える。





タグ:シュスラン属 ミヤマウズラ

ミヤマウズラ、元気でなにより

2017.08.30 09:15|野生ラン・8月

 
 去年見つけてあった、ミヤマウズラの自生地を訪ねた。
 車道わきの岩場に、沢山の花茎が並んでいて、歓迎してくれた(勝手に解釈)。 30株ほどが狭い範囲にあって、昨年よりも増えている感じがした。 花時も丁度で、早すぎもせず、遅すぎもせず。

   今ちょうど、絶滅危惧種の調査をいている。 家に帰って調べてみたら、調査の対象にはなっていない。 ラン科の多くが絶滅危惧種になっているのに、なっていないということは良いことだ。 当面は絶滅の心配はないということで、安心した。
 これからもご無事で、どんどん増えて頂戴ね。




タグ:シュスラン属 ミヤマウズラ

カシノキランの花、だんだん色づく

2017.08.28 08:11|野生ラン・8月

2015/8/28 の記事を改めて掲載しました。

 
 秋になって、柿の青い実が赤くなるように、花もだんだん色づくものがある。カシノキランもその性質を持っている。
 上の写真は8月22日に撮ったもので、下は8月26日のものである。4日の間にこんなに華やかな色に変わる。




タグ:カシノキラン属 カシノキラン

カシノキランは、やはり樫の木がにあう

2017.08.24 07:50|野生ラン・8月

2015/8/29 の記事を改めて掲載しました。

 
 山深い谷の流れのすぐ側に生えている樫の木に、このカシノキランは付いていた。
 最初にカシノキランを見たのは、山道に落ちている杉の枝に付いて花を咲かせていたが、やっぱりカシノキランは樫の木に付いているのがお似合いだと思う。

 谷の両側は急な斜面になっているから、木の根元から少し離れた斜面に立てば、カシノキランは水平な位置にある。
 根元に降りて、木に寄り沿うように立てば、一番下の花は手の届くほどの高さにあって、下から見上げることになる。
 カシノキランは、4・5枚の葉を扇のように拡げていて、その下に、花房が垂れ下がっている。下から見上げれば、花を正面から見ることになる。




タグ:カシノキラン属 カシノキラン

クロムヨウランは咲かない

2017.08.20 05:18|野生ラン・8月

2014/8/7 2014/8/11 2014/8/12 2014/8/13 2014/8/19

 クロムヨウランの開花を期待して山へ通った頃があった。7月17日に始まり8月19日まで、8日も行った。
 車で半時間ほどもかけて、蚊に刺されながら、よくも頑張ったものだ。
それだけ、ぱっと開いた花を一目見て、カメラに収めたいとの、欲望が強かったわけだ。

 しかし、今は、開花は望まない。「クロムヨウランは、開花せずに、結実する」と教わったからだ。 むしろ、花が咲いていないのを確認して、「これがほんとのクロムヨウランだ」と安心する。
 「クロムヨウランは開花せずに、結実する」と書かれたのは、澤完元高知大学助教授である。 稀に、開花する株があるが、これは変種のトサノクロムヨウランであるとされた。
 だから、8日通って、一輪も開花しなかった株こそが正真正銘のクロムヨウランだということになる。
 クロムヨウランの原記載には「花ハ正開セズ、花被ハ相接シテ円筒状ヲナス」とある。
澤先生の説は、この原記載を根拠としている。

 残念ながら、トサノクロムヨウランが一般に認知されていない。
Ylistで検索してもヒットしない。
高知県植物誌(2009年)を見ても、項目として掲載はされているものの、 「クロムヨウランと区別することは難しい」とそっけない。
「開花せずに結実する」ものを開花するものとを区別するのは、素人でもできる。 ルーペがなくても、一目で一目で判る特徴ではないか。

 もっとも、「クロムヨウランは開花せず・・・」とすると、 立派に開花した写真をクロムヨウランとして載せている、すべての図鑑はどうなる。
 




タグ:ムヨウラン属 クロムヨウラン

クロムヨウランを訪ねて

2017.08.17 07:44|野生ラン・8月

 
 クロムヨウランの自生地を訪問した。 ここは、2009年の夏から毎年のように来ているが、 今年は出来が良くて、8株ほど確認できた。その内、3株を紹介する。
 「花が咲いていないじゃないか!」とお叱りを受けるかもしれない。 ご覧のように、蕾と果実ばかりで咲いた花が一輪もない。 そんな花が咲いていない株を、何も選んだわけでない。 8株すべてが一輪も咲いた花をつけていない。

 クロムヨウランは「開花することなく、結実する」と 澤完氏(もと高知大学教授、故人)は書かれておられる。 ここの、8株はそのことを実証しているのであって、「我こそはクロムヨウランなのだ」と主張している。
 花の写真を撮りに来られる方々は、ガッカリするであろうが、・・・
 もし、どうしても咲いたのを見たいと仰るなら、変種のトサノクロムヨウランを探し求めることだ。 しかし、これは四国では稀にしか見ることができない。
参照: 咲くはトサノクロムヨウラン




タグ:ムヨウラン属 クロムヨウラン

ミヤマウズラ 木に登る

2017.08.16 07:18|野生ラン・8月

2014/9/9 の記事を再度掲載しました。

2008/9/1 撮影    ミヤマウズラは地生ランの一種ですが、時には高い木に登ることもあります。もっとも、この写真を含めて二度しか見たことがありませんが。
 この仲間のシュスラン属は日本に20種類近くありますが、唯一ツリシュスランだけが着生ランで、そのほかはすべて地生ランです。
 しかし、地生ランといっても根が地中深く入っているわけではありません。茎が地面と落ち葉の間を這うように伸びて、その先端部が立ち上がって花序になるといった形態です。
 ですから、谷沿いの空中湿度の高い場所では、木の上にタネが飛んできて、そこで発芽して、花を咲かすこともあるでしょう。


タグ:シュスラン属 ミヤマウズラ 木に登る

ベニシュスラン 地生ラン木に登る

2017.08.16 05:41|野生ラン・8月

2015/8/12 の記事を改めて掲載しました。

 谷川の傍に榎の老木があって、それにベニシュスランが付いていた。
 ひとつは、木の根元に立つと目の高さよりちょっと上ぐらいのところに、もう一つは、それよりずっと高い4・5mはあろうかと思うところにである。
木の根元に立って、目の高さぐらいに付いていた。

4~5mの高さに付いていた。

 
 ベニシュスランは地生ランである。この仲間であるシュスラン属は、四国で見られるのは、シュスラン、アケボノシュスラン、ミヤマウズラ、ツリシュスランぐらいのものであるが、ツリシュスランだけが着生ランである。
 そのほかは地生ランだが、地生といっても、地中深く根を張っているわけではなく、地表の落ち葉の下に茎や根を這わせている。地表に着生していると表現しても良い。
 樹表に着生しても、シュスラン属にすれば、突拍子もない生き方をしているわけでないとも言える。
 といっても、これほど高さに着生しているのを見たのはここだけである。


 

タグ:シュスラン属 ベニシュスラン 木に登る

木に登る地生ラン ナツエビネ

2017.08.15 11:53|野生ラン・8月

2015/8/10 の記事を改めて掲載しました。

 
 今年も、ナツエビネが樹上で咲いていた。
 最初に見たのが、2012年であったが、その時も花茎が4本でていた。株数が増えている様には見えないが、まあまあ順調に過ごしてきたと見た。ここなら人の手も伸びず安住の地である(「地」はヘンか)。
 ラン科植物は、地生ランと着生ランとに分けられるが、ナツエビネは地生ランの部類に入る。だから、こんな高い樹上で花を咲かせている姿は普通は見られない。倒木の上にある小さなのは、何回か見た記憶があるが、これほど高いのは初めてである。

 この樹はそうとな古木であるから、大きな台風でもきて倒されるかもしれない。そしたら、このナツエビネは倒木の上が住処となる。
 倒木が朽ちて土に還れば、ナツエビネも元の地生ランの姿に戻ることになる。


タグ:エビネ属 ナツエビネ 木に登る

咲くは、 トサノクロムヨウラン

2017.08.03 08:58|野生ラン・8月

2010/8/17 の記事を改めて掲載しました。

 近くの里山のクロムヨウランへは、2004年から今年まで7度の夏を通ったのですが、一度も花を開いたことがありません。夜明けの早朝から昼過ぎまで一時間おきに訪問したときも、成果はゼロ。別の場所も4箇所ほど行きましたが同じことでした。
 そのクロムヨウランが「咲いている!」という友人からの電話で、1時間も車を走らせて、8時過ぎに憧れのクロムヨウラン開花の前にカメラをすえました。 咲いた!トサノクロムヨウラン咲いた! トサノクロムヨウラン

 ところで、「クロムヨウラン Lecanorchis nigricans は花を開かない。花を開くのはその変種のトサノクロムヨウラン Lecanorchis nigricans var. patipetala (新種)だ」ということが30年も前に発表されているのでした。その方は今は故人ですが、澤完もと高知大学教授で、クロヤツシロランを新種発表して有名ですが、「トサノクロムヨウラン」の名はほとんど世間に知られていません。少なくても私が知ったのは近ごろです。
 両種の違いがいくつか列挙されていますが、その一つ「クロムヨウランは開花することなく結実する。トサノクロムヨウランは花は平開ないし半開し、クロムヨウランのように未開花のまま結実することはない。」というのは実感できますが、その他は正直わかりかねます。 近くの里山で7度の夏、
一度も花を開かなかった。
近くの里山で7度の夏、
一度も花を開かなかった。

 ムヨウラン属は、種によって花の開き方に違いがあるように思えます。ウスギムヨウランやエンシュウムヨウランはちょっと開いて唇弁の先端部を覗かせます。ムヨウランは比較的良く開き、ときには平開に近い状態を見せます。ムロトムヨウランは花茎の下から上へ順番に開き、同時に2つ咲くのはまれですが、「トサノクロムヨウラン」もこの点同じです。

 花がぱっと開いた写真を撮りたくて右往左往、朝の暗いうちから薮蚊の襲来を恐れず日参したりしますが、ランは人を歓迎して開くわけではないことは確かです。じゃ何で開いたり開かなかったりするのか、不思議です。
とくにクロムヨウランとトサノクロムヨウランのように、形態的にはそんなに違いがない?のに、自生地も格段の差がある訳でもないのに、開く開かないが分かれるのか、不思議です。
 クロムヨウランが花を開かないのは、開く必要がないからかも知れません。まだ蕾のとき内部で自家受粉すれば、何も開くなど余分なエネルギーを使うことはありませんから。何十年か何百年かの遠い将来、あるいは来年にも、他家受粉する必要が起これば、ぱっと開くかも知れません。その時を待ちましょう。

 今年2016年にはいって、ラン科植物と菌と関係を解明する本が出版された。
一つは、5月に出版された 森を食べる植物――腐生植物の知られざる世界 で、もう一つは、8月出版の ランの王国
 どちらも、豊富な写真と素人(私)にも理解しやすいように工夫されているように思う。
 (下記の画像をクリックすれば、より詳しい内容が判ります)




タグ:ムヨウラン属 クロムヨウラン トサノクロムヨウラン

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