ハルカンラン咲く 自然界ではまぼろし

2017.04.21 05:10|野生ラン・3月

2014/4/20 の記事を改めて掲載しました。

 牧野植物園で、ハルカンランが咲いています。だが、自然界でこの花に出会うことはないでしょう。
 ハルカンランは、カンランとシュンランとの自然交雑種と推定されており、学名は Cymbidium × nishiuchianum です。

種小名(nishiuchianum)は、寒蘭の栽培技術の研究、普及に努めると共に、土佐愛蘭会を創立した西内秀太郎氏のことです。
 カンランは花も姿もいろいろと変化がありますから、ハルカンランと命名されるまでは、カンランの品種として栽培されていたのではないか、と想像します。

 カンランの花期は秋から初冬にかけて、シュンランは春ですからずれがあります。しかし、大昔の高知県ではカンランの開花株も沢山あったそうです。シュンランは高知県人は手を出す者はいなかったので、いくらでも咲いていたはずです。
 ですから、遅咲きのカンランと早咲きのシュンランとが出会う機会もあって、ハルカンランが誕生したと考えられます。

 これは昔の話。今はカンランの開花株は捜しまわても見ることはできません。自然界に両者が同時に花を咲かせて、交雑種が誕生することは夢のまた夢でしょう。




タグ:4月 ハルカンラン

ユウシュンランが出てきた。

2017.04.19 09:58|野生ラン・3月

 
 ユウシュンランが出てくると、いよいよ春も盛りという感じがする。
 自生地を訪ねてみたら、4・6本姿を見せてくれたが、花はまだ咲いていなかった。
 多くは蕾が二つで、少し元気がないように見えたが、 もともと、このランはひ弱な感じがする植物であるから、これで良かろう。 ギンランと比べると、葉も少ないし、光合成する力も一段と弱いに違いない。
 しかし、花はギンランよりも開く。ギンランよりキンランに近いという見解もうなずける。









タグ:4月 ユウシュンラン

シュンランもいろいろ

2017.04.10 07:04|野生ラン・3月
   本格的な、春になってきた。友人の案内で、シュンランを見てきた。
 カンランほどではないかも知れないが、シュンランにも、よく見ると、いろいろな変化がある。
 典型的なシュンランの花は、花弁は緑色で、唇弁は白地に赤紫の模様が入っている(写真A)。
 側花弁の中央、縦に赤紫色の線がはいったのもある(B、C)。
 花の色が黄色がかったのもある(C)。これは、緑色が抜けた結果、黄色に見えるのだろうと思う。
 赤い花(D)もあるが、、これは牧野植物園に展示されていた鉢植えを撮ったもので、 園芸品種の銘品である。これも、元は野生のものだったろうが、こんなのが山で見つけるのは、夢のまた夢というものだ。
 写真Bは、花弁がほっそりしている。この様に花弁が細長いのは、葉っぱも幅が狭い。ホソバシュンランの特徴である。
 なお、唇弁に模様が入らない、素心というのもあるが、これがなかなか見つからない。上から見たら、素心だ、と見えたのも、 よくよく見ると赤紫の点がある。




タグ:4月 シュンラン

シュンラン 1茎2花

2017.04.02 04:21|野生ラン・3月

2016/3/28 の記事を改めて掲載しました。

 シュンランの1茎2花というのを見た。シュンランは、一本の花茎に一つの花を付けるのが普通だから、二つ花を咲かせたら変わり者である。
 これで3度目かな。今年、シュンランの花を見たのは、そんなに多くないのに、1茎2花に出会うことになったから、極端に珍しいものではないようだ。




タグ:3月

 シュンラン 女雛、こんなに山で出会ったら

2017.03.29 07:45|野生ラン・3月

 
 日本春蘭 女雛(めびな)、牧野植物園のカンラン展示室の入り口に、鉢が置かれていた。
 こんなのに、山で出会ったら、写真を撮るだけで済むだろうか、
 「お前が採らなくても、誰かに採られる」という誘惑に勝てるだろうか。
 この女雛は、相当古くからの有名な園芸品種だと見えて、ネット販売で1万円足らずで手に入る。 だから、罪の意識に苛まれて、山のある(夢のような話だが)を引き抜くことはないのだが・・・










タグ:3月

 ホソバシュンラン

2017.03.28 13:13|野生ラン・3月

2009/3/19 の記事を改めて掲載しました。

 
 ホソバシュンランは、四国東部の一部に自生するシュンランの品種です。
 意外と簡単に最初の1株に出会いましたが、これは急斜面に生えていて、花の後姿しか見ることができませんでした。 写真の株は道路ぶちに立ってカメラを構えることができる理想的な場所。しかも、2輪咲いていました。
 ホソバシュンランは確かに普通のシュンランに比べて葉は細い(幅が狭い)のですが、「2・3mm」と書いた本もあれば、「4mm以下」としたものから「5mm以下」とするものまで、いろいろです。
 3mm幅の葉は見当たりませんでした。狭いものでも4mmほどで、5・6mmのものもあるようでした。
 近くには普通のシュンランも生えており、開花時期は同じですから自然交配で中間的な種類が増えている可能性もあるかもしれません。









タグ:3月 シュンラン

 カンラン、とられた!

2017.03.14 14:05|野生ラン・3月
左=2015/9/22、右=2017/3/14 撮影 左=2015/9/22、右=2017/3/14 撮影  カンランの株が採られて、なくなっていた。
 このカンランの場所には、毎年のように行って、写真を撮ってきた。
 一番古い写真は、2007年11月に撮っている。以来、10年近くにもなろうかという付き合いであった。
 一昨年には、花茎が伸び始めていた(写真左)が、5cmほど伸びたところで、腐ってしまい、 長年念願の開花を見ることができなかった。
 昨年の秋も何回も訪問したが、花芽がでなかった。
 だから、今年の秋は、どうか出てほしいと思っていたのだが、 今日行ってみたら、消えていた(写真右)。

 山道の側にあって、人目の付きやすいとはいえ、この道は今では、人が通行することはない。 10年近く無地に育ってきたのだから、花を見ることができるのじゃなかろうか、と心待ちにしていたのだが、甘かった。
 私以外のも、気が付いていた人がいたのだろう。その方は、山で花を咲かすカンランよりも、鉢植えにしたかったのだろう。




 

タグ:3月

シュンラン、ヒメフタバラン  春一番はどちら?

2017.03.06 07:39|野生ラン・3月

22016/2/24 の記事を改めて掲載しました。

シュンラン   左=昨年9月18日撮影、右=今日2月24日撮影 シュンラン  左=昨年9月18日撮影、右=今日2月24日撮影

ヒメフタバラン 今日2月24日撮影 ヒメフタバラン 今日2月24日撮影

 
 野生ランの中で、春一番早く咲くのは、どちらか?
 常識的にはシュンランだが、ヒメフタバランも意外と早い。
 友人が、facebookで「佐賀県ではヒメフタバランが開花している」と載せていたので、南国土佐の高知でも、咲いているかも、と早速行って見た。
 たったの一株だけ見つかった。蕾も付いてはいたが、開花は先のことになる。昨年までに撮り貯めた写真を見たら、4月中旬から下旬にかけて咲いている。まだまだ先のことになる。

 シュンランのほうは、どうか、と思って、続いていって見ると、こちらもまだ蕾の状態である。
 ここのシュンランンは、昨年の9月にも撮っている。その時は、花茎が5本出ていたが、今日見ると、2本になっている。それに、5ヶ月も経つのに、伸び具合がほとんど変わらないのは、どうしてか? シュンランのほうも、開花はまだまだ先のことになりそう。
追記(2017/3/7)
facebook に、「モミランは3月半ばに咲きますよ」とのコメントがあった。残念ながら、モミランは四国では絶滅状態だから、私の頭にはなかった。




タグ:シュンラン ヒメフタバラン

シュンランの蕾 春を待ってる

2017.01.06 09:29|野生ラン・3月

2016/1/4 の記事を改めて掲載しました。

春の開花が待たれる

 
 近くの里山で、シュンランの蕾が春をまっていた。早ければ、3月に花を咲かせるでしょう。
 シュンランの花芽は、秋の9月には地上に現れている。その時の写真と今日見たのとを比較したら、ほとんど伸びていない。秋にできた花芽はじっと寒い冬をやり過ごす構えだ。
 同じ属のカンランは、11月ごろから咲き始めるが、花芽ができる時期はほとんど同じではないかと思う。カンランが晩秋に咲くの対して、シュンランは年を越して春に咲く。
 開花時期をずらすことで自然交配を避けているのか? それとも、開花時期が違うから、両者は別種へと進化したのか?









カンラン咲く、牧野植物園 地植え

2016.12.02 10:39|野生ラン・3月

 
 いま、牧野植物園では、寒蘭の展示会が開かれている。豊雪や室戸錦など土佐寒蘭の銘品に加えて、中国産も見ることができる。
 しかし、長年夢見ているのは野生のカンランが花を咲かせている姿だ。何十年も昔一度見た切り、お目にかかっていない。そこで、野生とまではいかなくても、せめて、鉢植えではなく地面に生えているのを観たい。牧野植物園では、2か所、植えたところがある。
   一つは、本館から展示館への回廊の入り口の右わきに、ハルカンランなど一緒に植えられている。数株あるが、毎年観察していても、咲いたのを見たのは、3年ぐらい前に一度だけ。
 もう一つは、寒蘭センター脇の坪庭だ。ここでは、なんと3株も綺麗に咲いていた。実は、鉢で咲いているものをここに植えたものらしい。写真はその中の一つ。

 野生のカンランの開花株を見るのが難しいのは、一つは、花を咲かせるほどまで成長する前に、採られてしまうからだが、野生の場合は、出始めた花茎に虫が入ったり、病気にやられたり、などなど色々な障害があるようだ。




   
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