クロヤツシロラン 塊茎に葉緑素!?

2017.10.13 05:12|野生ラン・9月

2014/9/22 の記事を改めて掲載しました。

普通は、塊茎と花茎の下部は地下にあって、花茎の上部だけ地上に現れる。


 こんなクロヤツシロランの塊茎を初めて見ました。
自然の状態では塊茎は地下にありますから、ふつう見ることはできません。
 もちろん標本採取の際に掘りあげられたものを見たことはありますが、まったく形が違います。

 毛に覆われていて良くは見えませんが、緑がかっています。これは葉緑素じゃないでしょうか?
 クロヤツシロランは腐生植物(菌従属栄養植物)で、普通の状態では葉緑素の緑を見ることはありません。
しかし、塊茎に葉緑体は持っていて、それが地上に露出された場合には、日光の影響で葉緑素が現れる、と考えても良いと思うのですが、どうでしょうか?



追記(2017/10/13):
この写真のyクロヤツシロランは、色が強い赤味を帯びている。
今年、品種の ベンガラヤツシロラン と命名された。




タグ:オニノヤガラ属 クロヤツシロラン ベンガラヤツシロラン

アキザキヤツシロランの花粉をちっちゃなハエが背負う

2017.10.12 05:19|野生ラン・9月

2015/9/30 の記事を改めて掲載しました。

 
 アキザキヤツシロランの花にカメラを向けていると、中から ちっちゃなハエが出てきた。その背中には花粉塊を背負っている。
 ゴマ粒よりも小さな花粉塊であっても、このハエ(ショウジョウバエの一種らしい)にとっては、大きな荷物である。とてもじゃないが、飛び立つことはできない。側の落ち葉の上に、しばらく止まっていたが、やがて何処かへ消えた。
 別の花へ行けば、受粉が行われるだろう。ランにとってはメデタシメデタシである。しかし、ハエのほうにはなんの報酬があるのだろうか。
 花粉塊を背負ったハエは飛べない。遠くへは行けないから、近くの花へ行くことになるだろう。そうすると自家受粉でないにしても、近くの花どうしで交配することになる。
 種子を遠くの仲間の所に飛ばすことができれば、長い目で見れば、広い範囲で遺伝子を交換することができる。結実したら、花柄が急速に伸びて30cmほどにもなるのは、その為だろう。


タグ:オニノヤガラ属 アキザキヤツシロラン

カゲロウランとヤクシマアカシュスランは、他人の空似

2017.10.11 08:01|野生ラン・9月

2015/11/27 の記事を改めて掲載しました。

左=カゲロウラン、 右=ヤクシマアカシュスラン 左=カゲロウラン、 右=ヤクシマアカシュスラン

ヒメノヤガラ ヒメノヤガラ

 
 カゲロウランとヤクシマアカシュスランは、9月から10月にかけて咲く。ラン科の花としては、しんがりを務める。
 生えているのも、海に近く暖かい、似たような場所である。
 そして、この二つは良く似ている。瓜二つと言っても良いぐらいだが、別の属だとう。カゲロウランはキヌラン属で、ヤクシマアカシュスランはヒメノヤガラ属である。
 図鑑を見ても、 カゲロウランとヤクシマアカシュスランとの見分け方をこまごまと書いている。属が違えば、一見して区別で着るのが普通なのに。
 ヤクシマアカシュスランとヒメノヤガラについては、違いを書いたものはない。素人でも一見して判る。似ている所を探すのに苦労するほどだ。
 しかし、DNAを調べると、カゲロウランとヤクシマアカシュスランは遠く(他人の空似)、ヤクシマアカシュスランとヒメノヤガラは近いという。


   

タグ:カゲロウラン ヤクシマアカシュスラン

アキザキヤツシロラン 「きれい」とか「かわいい」とかはいらぬ

2017.10.09 06:52|野生ラン・9月

2014/10/6 の記事を改めて掲載しました。

 
 アキザキヤツシロランの花をみて、「きれい」とか「かわいい」とかの褒め言葉は出てこないでしょう。
 大抵の花は、華やかな色で人目を引く。もちろん花は人間に好かれようとしてしているわけではないでしょう。たまたま、ハチやチョウの好みとヒトのそれが一致したということでしょう。
 しかし、このアキザキヤツシロランは、普通の花に与えられる褒め言葉は一切拒絶しています。
 先日、友人をここに案内しました。この地味な小さな花の前に、ひざまずいて、カメラを地面に据えて覗きこんでいる。
 拝んでいるかのように見える。この花に相応しい言葉は、「神々しい」か。




タグ:オニノヤガラ属 アキザキヤツシロラン

クロヤツシロラン、 花の中にショウジョウバエが・・・

2017.10.08 05:43|野生ラン・9月

2012/12/10の記事を再度掲載しました。

 2009/9/7のこと。カメラをクロムヨウランの花の正面に据えて、ファインダーを覗いたら、中に小さなハエ(おそらくショウジョウバエ)がいました。それから、およそ16分の間、蚊の刺されるのにも耐えて、撮影したものです。



 ショウジョウバエは、花の中で動き回っていました。閉じ込められた様子でもなく、 時々、外を伺うようだが、また、潜り込む。

 最後に、山蟻が登ってきて、ハエに襲いかかり、おしまい。




タグ:オニノヤガラ属 クロヤツシロラン

クロヤツシロランとアキザキヤツシロランと仲良く並んで

2017.10.07 09:01|野生ラン・9月

2015/10/5 の記事を改めて掲載しました。

左=アキザキヤツシロラン、右=クロヤツシロラン 左=アキザキヤツシロラン、右=クロヤツシロラン

左=アキザキヤツシロラン、右=クロヤツシロラン

 
 アキザキヤツシロランとクロヤツシロランとが仲良く並んで写っている。
 この竹藪には2009年から毎年通てきた。今年で7回目の秋になる。たくさん生える年もあれば、不作の年もあったが、両方の種を見ることができた。
 アキザキヤツシロランは竹林に生える。アキザキヤツシロランは杉林や広葉樹林に生えるが、竹林にもある。竹林では両者が出会うことがある。しかし、これほど接近して生えているのは、2010年に撮った この1枚だけである。



追記(2017/10/7):
この赤味の非常に強いクロヤツシロランは、その品種として、今年(2017年)、福永氏によって、 ベンガラヤツシロラン と命名された。




タグ:オニノヤガラ属 クロヤツシロラン ベンガラヤツシロラン

赤いクロヤツシロランが、三つ揃って

2017.10.06 11:03|野生ラン・9月

2016/10/5 の記事を改めて掲載しました。

 
 クロヤツシロランは、四国では、とくに珍しいというものではないが、三株揃ってカメラに収めるのは簡単なことではない。
 それに、これは赤色が強くて、クロヤツシロランというより、アカヤツシロランと呼びたいほどだ。
 クロヤツシロランは、1980年に、高知大学の澤完助教授(当時)が発表したものだが、今は、本州(北陸・東海地方以西)、四国、九州で見られ、外国では台湾などにもあるという。



追記(2017/10/6):
今年(2017年)、福永裕一氏によって、クロヤツシロランの新品種として、 ベンガラヤツシロラン と命名されました。




タグ:オニノヤガラ属 クロヤツシロラン ベンガラヤツシロラン

赤いがクロヤツシロラン 2株だけ

2017.10.02 08:46|野生ラン・9月

2013/10/10 の記事を改めて掲載しました。

2013/10/2 撮影

2013/10/2 撮影 孟宗竹の古株に生えたアキザキヤツシロラン(左)とクロヤツシロラン(右)、2010/10/19 撮影2010/10/19 撮影、孟宗竹の古株に生えたアキザキヤツシロラン(左)とクロヤツシロラン(右)

 孟宗竹の林の中に2株のクロヤツシロラン(写真の上2枚)が生えていました。
1週間後にも再訪しましたが、新しく出た株は見つけることができませんでした。
 ここは例年、狭い範囲にアキザキヤツシロランと一緒に比較的高い密度で生えます。昨年の果実期の記録を見ると、クロとアキとそれぞれ20株近く数えることができました。
 今年はわずか2株だけ。夏の猛暑と異常な晴天続きの影響かもしれません。
 だとすると、もう今年はこれでお終いというとこになりますが、2010年には10月19日に、この場所で古い竹株にアキとクロが生えているのをとっています(写真下)から、望みは残ります。

 ここのクロヤツシロランは異常に赤みが強い特徴があります。最初に見つけたのが2009年で、それ以後毎年この特徴は変わることがありません。
 クロヤツシロランは茶褐色ですが、この色には赤が含まれていますから、明度を上げるとこのように赤みが強いものになるのでしょう。
  最近、アキザキヤツシロランの品種として、 ヒスイアキザキヤツシロランGastrodia confusa Honda et Tuyama forma viridis Suetsugu が発表されていますが、そのような類のものかもしれません。





追記(2017/10/2): この赤いクロヤツシロランは、今年、色違いの品種で ベンガラヤツシロラン と命名された。




タグ:オニノヤガラ属 クロヤツシロラン ベンガラヤツシロラン

アケボノシュスラン 咲いている? 咲いてない!!

2017.09.30 07:42|野生ラン・9月

2015/9/25 の記事を改めて掲載しました。

 
 アケボノシュスランが満開だろう、と期待して行ったが、一輪も咲いていなかった。
 ここにお目にかけるのは、2006/9/28に撮ったもので、一面に咲いている。ここのアケボノシュスランは、咲く年はどっと咲いて、咲かないと決めたら一輪も咲かない。そうとうな いごっそう である。



タグ:シュスラン属 アケボノシュスラン

コオロギランは いくつ花を咲かすの?

2017.09.29 07:52|野生ラン・9月

2015/8/25 の記事を改めて掲載しました。

1番目の花は萎み、2番目が咲いている 1番目の花も残っていて、2輪開花状態

 
 コオロギランが、見事に、たくさんの花を咲かせている。
 これは、株が固まって生えているのであって、一株がこれほどの数の花を付けている訳ではない。
 それでは、コオロギランは一株あたり何個の花を咲かすのか。手元の図鑑 日本のラン ハンドブック①低地・低山編 を見ると、「1-4個の花をつける」と書かれている。
 コオロギランの写真を撮り始めて、もう十数年になる。訪問した自生地も5・6カ所になる。撮り貯めた写真をざっと点検してみたら、やはり「1-4個」のとおりであった。

 コオロギランは、下の花から上の花へと順番に咲いていく。これは他のランにも共通することだ。違うのは、同時に咲くのではなく、最初の花が咲き、萎んだら、次の花が咲くという順序を踏む。最後の花が咲くころは、最初の花は果実になっている。
 同時に2つの花を咲かせている株を見ることは、非常に珍しい(1番下の写真)。

 コオロギランは「1-4個の花をつける」が、一番上の4番目は蕾のまま終わる(蕾といえないほど貧弱である)。だから、「いくつ花を咲かせるのか」という質問には、「1-3個」と答えるのが正確だと思う。

 「0個」ということはないか、つまり、一つも花をつけないことはないのか。これはない。もし虫にやられたりして、花が咲かないことはあるかもしれないが、地上に現れる株は、少なくても1個の蕾をつけているはずである。
 コオロギランは花を咲けせ、実をつけ、種をまくために地上に姿を現すのであって、日光浴(光合成)をするためではない。


   
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