コオロギラン、杉林でないところにもある!・・・今年の大発見
2012/12/19 の記事を改めて掲載しました。


小さなコオロギランの周りは、広葉樹の広い葉っぱばかり。杉の落ち葉は、まったくない
コオロギランは、命名者である牧野博士ゆかりの横倉山が唯一の自生地だ、と一昔前は言われていました。しかし、今では、私がしっているだけでも、5箇所はあります。
それは、杉林です。水田や畑であったところに杉を植林したところも、2・3箇所あります。ですから、コオロギランは杉林にのみ生える。少なくても、杉の落ち葉が積もっている場所に生える。そう思い込んでいました。
ところが、今年の9月、土佐植物研究会の例会で案内してもらったコオロギランの自生地は、私の「常識」を覆すもので、今年一番の大事件でした。
「ここでは周辺には全くスギは無く、ほとんどがウラジロガシ,シロダモ,アカガシ,ヤブニッケイ,ハイノキ,アセビ,シキミ,ヒサカキなどの常緑広葉樹である.」( 土佐植物研究会のニュースレター)
この自生地は、あまり広くはなく、コオロギランの株数も少ないようです。しかし、これからは「杉の落ち葉がないないところにもある」という観点から探してみたら、存外あるかも知れません。
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