12月の園芸家 「たった一つ、忘れたことがあった」

2016.12.05 07:57|ヒトの生態

2013/12/5 の記事を改めて掲載しました。

 園芸家12カ月 (カレル・チャペック著 小松太郎訳)という小さな本を、おそらく20年も前に買って、今でもときたま手にすることがあります。
 園芸家の一年12ヶ月の生態を描いたもので、花つくりの実用書を期待したら、まったく的外れですが、とにかく面白い。日本人にはあまり縁のない植物の名前が、ずらずら並んでいるところは飛ばして。
 最後の章の「12月の園芸家」は、次のように始まっています。
 さて、もうこれでなにもかもおしまいだ。園芸家の仕事といば、いままでは耕耘、天地がえし、施肥、石灰散布、ピートと灰と煤のすきこみ、剪定、播種、移植、根分け、球根の植えつけ、耐寒性の弱い球根の堀り上げ、スプレー、灌水、芝刈り、除草、防寒のために植物にそだをかぶせたり、根もとに土を盛り上げたりすることだった。----2月から12月までのあいだに、これだけのことを全部やったのだ。そして庭が雪の下にしずんでしまったいまごろになって、急に園芸家は思い出す。たった一つ、忘れたことがあったのを。それは、庭をながめることだ。
 私は園芸家じゃありませんが、何かに夢中になってしまって、もともとの目的が吹っ飛んでいるんじゃないか、と反省することはあります。








130年の歴史を閉じた 猪野々小学校

2016.02.05 14:37|廃屋、廃校、廃村

2014/3/11 の記事を再度掲載しました。

校舎の前の二宮尊徳像と開校百年記念碑 校舎の入り口に「勇の茶屋」の看板 いまでは、小学校跡の記念碑となった


 廃校になった猪野々小学校跡(高知県香美市香北町猪野々)を訪ねたのは、2004年11月4日のこと。

 当時はまだ木造二階建の校舎が残されていて、一階で勇の茶屋が開かれていました。うどんなど軽い食事が、地元のご婦人によって出されていました。
 すぐ近くに吉井勇記念館が建てられましたので、そこへの訪問者を見込んでのことでしょう。

 昔の小学校には定番の二宮尊徳像がたっていて、その側に開校百年記念の立派な碑があります。記念碑の裏側に学校の沿革が刻み込まれています。


明治10年(1877年)開校(初田で)
明治25年(1892年)現在地に新築
明治35年(1902年)在所村第二尋常小学校と改称
大正13年(1924年)高等小学校を併設
昭和16年(1941年)在所村第二国民学校と改称
昭和22年(1947年)在所村第二小学校と改称
            在所村中学校猪野々分校を併設
昭和28年(1953年)在所村猪野々中学校を設置
昭和42年(1967年)猪野々中学校は分離、統合


 この記念碑は昭和52年(1977年)に建てられていますが、その後、

平成14年(2002年)休校
平成16年(2004年)廃校

となります。

 立派な開校百年記念碑が建てられた27年後には、猪野々小学校130年の歴史に終止符をうったのです。
 現在は校舎も壊され(勇の茶屋も閉鎖)、跡地には猪野々集会所が建てられています。
 二宮尊徳像と開校百年記念碑は、いまも残されていますが、この地が猪野々小学校跡であることを示す記念碑となってしまいました。








柿の実、 人も 鳥も食わない

2015.12.02 07:55|ヒトの生態

2013/1/11 の記事を再度掲載しました。

 今年は(/今年も?)、柿の実が枝にぶら下がって、いつまでも残っています。これは、人家のすぐ側にあって、甘柿らしい。採って食べればいいのに、などと思ってしまいます。
 我が家には、柿の木がありませんが、隣近所からいただいて、相当食べました。美味しくて、いくらでも食べれそうです。柿が赤くなったら、医者が青くなる、との言い伝えもありますが、今の人には、あまり人気がないようです。
 もう、全部が熟柿になっています。カラスやメジロなどの小鳥が啄ばんだ痕も、ボツボツありますが、後は、地面に落ちてべとべとになってしまうでしょうね。
 また、昔の話になりますが、甘柿は、まだ渋が抜けきらないうちから争ってもぎ取って食べていました。渋柿は、干し柿にしたり、アルコールで渋抜きして、全部食べました。
 ただし、一個だけは、木に残しておくものだ、という決まりがあって、これを「木守り柿」というそうです。私は、小鳥のために残しておくものだ、と教えられたように思います。どちらにせよ、自然の恵みに対する感謝と、次の豊年を祈願する気持ちがあってのことでしょう。

神池の人形たち

2015.04.21 21:43|ヒトの生態
 神池(高知県香美市物部町)の風景です。
 過疎の部落で人口は減るばかりで、数年前からは、人形を置いて、少しでも賑やかなようにしています。
 しかし、妙なもので、これが人気を呼んでか、近頃外部の人がぼつぼつやってくるみたいです。
 ちょっと想い出しました。  この間、テレビでやったましたが、ある孤島にアホウドリの模型をおいて置くと、それに誘われて、ほんとのアホウドリがやってくるようになる。数年経つうちに、そこで子育てもするようになって、一つの営巣地になるそうです。
 

消えた 大久保部落

2015.04.01 11:46|廃屋、廃校、廃村

                

 国土地理院の地図では、御在所山の麓に、大久保(高知県香美市香北町)という地名があって、5軒の家と神社が載っていますが、 これらは今はすべてありません。
 かつて人家があって、人々が生活していた証が散在しているのみです。  

川上様の秋祭り

2014.11.04 08:10|お宮お堂

 昨日は、川上様の秋祭りでした。
 毎年、文化の日に行われますが、もともとは、そうではありませんでした。
 青年や子供が休日でないと参加できないので、文化の日に合わせたのです。

 数十年まえは、祭りの日は学校も役場も銀行もすべて休みでした。ですから、秋祭りは〇月〇日という風に決まっていて、それが日曜日でなくても、また、国の定めた休祭日でなくても差し支えがなかったのです。

 昔は、それぞれの家では沢山のご馳走をつくって、大人たちはお酒を飲んでいました。
 隣近所交流したり、遠くの親戚からも来たりで、それは、大騒ぎでした。
 今ではお祭りだからといって特別の料理をつくることもないようです。普段以上に通りは静かです。

棚田も里山も 今は杉林

2014.06.24 07:17|廃屋、廃校、廃村
 近くの山へ入ると、そこは大抵は杉林です。

炭焼き窯の跡 棚田も杉林に



 炭焼き窯の跡に出会うことも珍しくありません。ということは、ここは杉林ではなく里山だったはずです。スギは炭の材料にはなりませんから。



 段々になっている杉林は、かつて水田だったのです。何百年もかけて切り開いた水田が、数十年の短い期間に、このように様変わりしたのです。







のどかな田舎風景のようですが・・・

2014.04.26 19:11|ヒトの生態
 ここは高知県香美市物部町神池という集落です。
 たくさんの人が見えますが、実はこれ人形です。ただ一つ、じゃなくて一人だけ農作業をしている方が写っています。
 写真にカーソルを載せると拡大しますから、見つけてください。



12月の園芸家 「ありがたいことに、わたしたちは1年齢をとる」

2013.12.31 05:22|ヒトの生態

 園芸家12カ月 (カレル・チャペック著 小松太郎訳)という小さな本の最後の章「12月の園芸家」の、その結びに、次のように言っています。

 

 われわれ園芸家は未来に生きているのだ。
 バラが咲くと、来年はもっときれいに咲くだろうと考える。
 10年たったら、この小さな唐檜が一本の木になるだろう、と。早くこの10年がたってくれたら!
 50年後にはこのシラカンバがどんなになるか、見たい。
 本物、いちばん肝心のものは、わたしたちの未来にある。新しい年を迎えるごとに高さとうつくしさがましていく。
 ありがたいことに、わたしたちは1年齢をとる。



 今は日本人でも、齢をとるのは、誕生日です。誕生日に、年齢はひとつプラスされる。
 が、むかしは違っていました。元旦を迎えると、全員が一律に年齢が加算されました。
 園芸家は、洋の東西を問わず、また昔も今も、数え年でいくものらしい。


川上様の浦安の舞

2013.11.04 05:09|お宮お堂
 昨日11月3日は、川上様(かわかみさま)の秋のお祭りでした。正式には 大川上美良布神社 で、まだその上に「正一位」という最高位の位がついているようですが、大人も子供も「かわかみさま」と呼んでいました。 御旅所で奉納する浦安の舞
 行くのが遅れて、御神輿は本殿を出て、御旅所に向かったあとでした。写真は、御旅所で奉納する浦安の舞です。
 ずっと昔は、秋の神祭には、家々ではご馳走を作って「おきゃく」とやっていました。酔っぱらった男たちがあちこちの家を飲み歩いて、騒々しかった。
 今は、どこの家もそんなことはしません。家も通りも静まり返っています。

 ウィキペディアによると、浦安の舞とは、
1940年(昭和15年)11月10日に開かれる「皇紀二千六百年奉祝会」に合わせ、全国の神社で奉祝臨時祭を行うに当たり、祭典中に奉奏する神楽舞を新たに作ることが立案され、当時の宮内省楽部の楽長である多忠朝が国風歌舞や全国神社に伝わる神楽舞を下地に作曲作舞した神楽舞である、
ということです。
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Author: hisa
“ 梅雨時に逆さ傘 ”

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