バショウ、 ジャパニーズ・バナナ
2018.01.27 09:47|昔むかし/子供のころ|
2013/1/24 の記事を改めて掲載しました。
連日のように「この冬一番の寒さ」が続いているので、南向きの、日当たりの良い斜面を選んで歩いていたら、バショウ(芭蕉)に出会いました。

バショウは、英名で、ジャパニーズ・バナナと言うそうですが、こちらは、食べ物にはならないとのことです。今は、バナナは一番安い果物ですが、戦後は貴重品だった。でも、これを口にした記憶はありません。木の実、草の実、食べれるものは、なんでも見逃さなかった子供でも、これは食べなかった。
バショウは、丈が大人の2倍、葉は、長さが1.5m、幅も50cmほどあります。ちょっとした木にも負けない大きさですが、木本ではなく、草本(多年草)とされます。 高知県植物誌には、バショウが載っていませんが、あまりに大きくて標本に採るのを諦めたのでしょうか。(シュロは載っている。)
バショウは、中国原産だそうですが、大昔に日本へ伝わってきたのでしょう。「観賞用に植えられている」ものもあるようですが、私が、ここらで目にするのは、日常生活に欠かせないものとして、住居の近くで育てていたものです。あるいは、それが野生化したものです。
子供のころ、バショウの葉を取りに行かされたものです。1枚の葉が、自分の背丈を越える大きさですから、子供には大仕事だったかも知れません。
葉の使い道は、いろいろあったと思いますが、餅を蒸すとき、この葉を小さく切って包んでいました。美味しい餅(芋餅だったか?)の出来上がりが待ち遠しかったことが、バショウを見ると思い出されます。