赤い花なら曼珠沙華

2016.09.13 19:07| 草の論理 人の屁理屈

2011/10/3の記事を再度掲載しました。

 彼岸のころ、野を真っ赤に染めるのがヒガンバナ、又の名を曼珠沙華。他にも死人花、幽霊花、毒花、痺れ花などなど。子供のころ、「シイレー」と言っていたような記憶があるが、このたぐいでしょうか。
   ヒガンバナは普通、実を付けないのですが、まれに結実することもあるそうです。なぜ結実しないかというと、ヒガンバナが3倍体だからだという。この花はとうの昔、中国から渡ってきたと言われています。そして、原産地の中国のは、すべて2倍体で3倍体はない。日本ではすべて3倍体。そこで、ある学者は「3倍体は日本で生まれ、もとの2倍体は消滅した」と推測しているそうです。
 しかし、「中国で生まれた3倍体のヒガンバナを日本へ持ち帰った」と推測した方が、もっと無理がないように思います。日本で3倍体が生まれるのであれば、中国で3倍体が生まれったていい。中国には3倍体がないというが、日本で消滅したのなら、中国でもその可能性はあるし、広い中国のどこかに残っているかもしれません。
 遣唐使が船に積んで命がけで日本に持ち帰る物品を選ぶとき、並みのものよりは一番際立った品種を選ぶはずです。それが3倍体だった、と推測あるいは空想しても良いではありませんか。



シロシャクジョウが群生していましたが・・・(再掲載)

2013.09.13 06:04| 草の論理 人の屁理屈

2011/8/9の記事を再度掲載します。

 早朝に出発して、はるばる阿波の国へ行きました。目的は別の花だったのですが、そこへ登る途中の道脇にシロシャクジョウが群生していました。
 シロシャクジョウは全身が透き通るような白さで、わずかに花弁の先端が黄色を帯びているだけ。薄暗いような場所に生えていますので、この白さは一段と際立って見えます。しかし、写真にすると背景が闇夜のようになってしまう。背景を少し明るくしようとすると、肝心の花がとんでしまう。帰ってパソコンでいろいろ処理してもなかなか旨くいきません。
 
 ここから目的地まで登って、今日の狙いの花を探したら、あちこちで見つかったのですが、花が開いていません。開きそうにしているが、開かない。陽が高く昇り温度が上がったら見事に咲くかも知れない。そんな身勝手な期待でお昼過ぎまで粘ったのですが、結局ダメ。
 
 下山の途中、さっきのシロシャクジョウの場所に差し掛かると、誰かが三脚を据えています。そして、杉や椎の落葉を全部掃除してありました。
 花も自然の一部として撮りたいから、側にある落ち葉や枯れた小枝もできるだけそっとして置きたい、と思っています。不自然な写真にはしたくない。自然な写真が理想です。立派なこと言っても、やっぱり手を加えたい時はありますが・・・

残すのは足跡だけ、 でも・・・

2013.05.24 06:03| 草の論理 人の屁理屈
 昔(17世紀から20世紀中期)、ヨーロッパでは、プラントハンター(Plant hunter)という職業があったそうな。
 イギリスなどは、植物の種類は貧弱だから、世界を駆け巡って、珍しい植物を採取して、本国へせっせと送った。
 今では、アジアの国々も自国の植物を勝手に持ち出すことはできないが、当時は経済力と軍事力を背景に好き勝手出来たでしょうね。
 今は、フォトハンター(Photo hunter)という新語があります。野生の植物をむやみに採るのはやめて、写真を撮る、という主旨。撮るのは写真だけ、残すのは足跡だけ、というわけです。
 しかし、残す足跡にも、大いに問題があります。大勢の仲間が、あるいは、山野草愛好会とか、植物研究会とかの団体が、珍しい植物の自生地へ押しかけたら、良いわけがありません。
 花の写真を撮る楽しみさえ、植物を絶滅へ追いやる一因になりうることを念頭に置いて行動したい、と自戒しています。  

庭のネジバナは自生か?

2011.07.08 05:56| 草の論理 人の屁理屈
 庭の芝生の中に今年もネジバナが咲き始めました。これは30年も前に山奥の廃校になった学校の校庭にたくさん生えていたのを採ってきたものです。義兄にもおすそ分けしたのですが、奥さんの方が「増えて増えて大変!」といって断られました。
 その後我が家では確かに増えてはきましたが、かわいらしい花ですから「困った」とは思っていません。
 ところでこのネジバナは「自生」といってよいでしょうか。確かに最初の一株はわたしが遠方から運んできて植えたものですが、ネジバナが自力で花を咲かせタネをまいて庭のあちらこちらで群れています。私は特に援助はしていません。上=ネジバナ、中左=ニワゼキショウ、中右=ヒゴスミレ、下左=カタバミ、下右=チドメグサ上=ネジバナ、中左=ニワゼキショウ、中右=ヒゴスミレ、下左=カタバミ、下右=チドメグサ ネジバナが公園や学校や道路脇やらの芝、雑草に混じって林立しているのを見かけます。これらは運ばれてきた用土にタネか根っこが混じっていたか、あるいはタネが飛んできたのかでしょう。これらはみんな自生と言うべきでしょう。

 庭にはたくさんの植物が生えています。妻が植えて世話している花々より何倍もの種類でしょう。今日そのうちから、ニワゼキショウ、カタバミ、チドメグサ、ヒゴスミレの写真を載せました。
 ニワゼキショウは帰化植物ですが、我が家にも長いこと住みついています。愛らしい花ですから、小さな鉢植えにしたら喜ばれるのじゃないかと思うのです。
 カタバミは「こんなに可愛らしい花はない」と私は主張するのですが、妻はこれも撲滅すべき対象としています。しかし、庭から消えることはありません。
 チドメグサはさらに手ごわい相手です。ちょっと日当たりの悪い場所では芝を覆い尽くしてグランドカバーの様相を呈しています。背が高くなるものではありませんから、敵に回すのはやめて、グランドカバーに格上げしてやれば気楽かも知れません。

   ヒゴスミレが我が家にどのようにして入ってきたかは定かでありません。しかし前庭の生垣の下や裏庭の犬走りの割れ目などその繁殖力には驚かされます。特に世話はしていません。駆除もしていませんが。エイザンスミレは奥山へ行けばあちこちに見られますが、ヒゴスミレは大変珍しく私は山で見た記憶がありません。庭のヒゴスミレも自生していると言っても良いでしょうね。でもホームページ「四国の山野草」に載せるにはやはり場違いな気がしてできません。
(2010/7/3付記事を再度掲載しました。)

元始、シダは大木であった。

2011.03.24 11:10| 草の論理 人の屁理屈
ウラジロウラジロ 元始、シダは実に大木であった。今、シダは下草である。
 恐竜が地上を支配し闊歩していたとき、シダは大きな木であったそうです。ときどきテレビで当時の様子が再現?されますが、恐竜の周りにある植物は、花を咲かせる種子植物などではなく、シダ類の森です。恐竜が長い首を持っているのも、高い木の上の葉っぱを食べる必要があったからでしょう。
 人類の祖先の哺乳類は、ネズミぐらいの大きさで、恐竜の足元にも及ばない存在でした。今、ヒトが地球の支配者になって、恐竜は滅んでいます。しかし、シダ類の多くは種子植物の下草になったとはいえ、地球上のいたるところで繁殖しています。

日本列島 赤く染めて ヒガンバナ強し

2010.09.27 19:17| 草の論理 人の屁理屈
 今、ヒガンバナが咲き誇っています。この生命力は恐るべしで、日のかんかん照る場所を一面赤く染めているかと思うと、うす暗いような山道にボツボツと姿を見せます。
 大昔に中国から渡ってき、飢饉に備えて人々が広めてきたものでしょうが、それにしても良く繁殖したものです。

 私も戦後まもなくのころ、ヒガンバナの球根を少し食べたような記憶があります。当時でも農家はそんなに食料に切羽詰まったようではありませんでしたが、あるいは当時の政府の政策だったかも。イナゴも食べた。小学校の校庭を耕して芋も植えた。当時の農家は水田の畦さえも遊ばさず、大豆か小豆を植えた。小学生も道路の縁に大豆を植えたように思います。

 ヒガンバナはあんなに見事な花を咲かせるのに、実は付けないという。何でも3倍体だからタネができないそうです。ですから、日本国中のヒガンバナが全部株分けから殖えたもので、同じ遺伝子だというからビックリです。
 ヨシノザクラやタネのないバナナにも同じことが言えますが、こちらは同じ遺伝子ゆえの深刻な問題が置きつつあるそうですが、ヒガンバナは健康そのものですから偉い!

 ところで、ヒガンバナもたまにはタネを作るそうです。そのタネから発芽させた実験がホームページ「石川の植物」に載っています。



バアソブばかり なぜうげる

2010.09.11 07:40| 草の論理 人の屁理屈
 今年は友人の紹介で、これはジイソブです。これはジイソブです。バアソブに初対面し、ホームページに載せることができました。 田んぼの畦にあって、雑草に埋もれて、わずかに花が覗いているだけ。
 対するジイソブ、本名ツルニンジンには毎年のように違った場所で出会いますので、特別に珍しいものではありませんが、バアソブの自生地は県内で何箇所もないという超珍品です。
 全国的にもバアソブは珍しいようで、ここにはお隣の県からはるばる何時間もかけてカメラを手に駆けつける連中がいるとか。(私もその連中の一人ですが)

 ジイソブとバアソブと比べてみて、バアソブの方が魅力的か、そんなことは決してありません。二つの写真を並べたら、見分けるのが難しいくらい似ています。実物で比較するとジイソブがバアソブより一回り大きく見場があります。園芸品種としてはジイソブが優れていることは間違いないでしょう。野草を庭に植えたがる方々もバアソブには手を出さないでもらいたいものです。

 
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Author: hisa
“ 梅雨時に逆さ傘 ”

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