シソ科シソ属シソ 本家本元

2018.09.25 08:39|山野草・9月

2010/9/18 の記事を改めて掲載しました。

 
 人家の近くの畑、豆類を植えてはあるが、あまり手入れができていない畑の畦に雑草に埋もれてシソが花を咲かせていました。
 これはアカジソで、梅を漬けるときに入れて、紅色に染めるのに使っていました。香りはあまりしないので、料理に使うのはアオジソの方です。
 ちょっと前までは農家はシソを植えていて、料理で必要なときに近くの畑に行って葉っぱを摘んできていたものが、それはたいていアオジソの方でした。
 今では農家も自家用の野菜でも買ってきて使う場合が多いようで、近くの畑にもあまり行かず、手入れもいきとどきません。ここのアカジソも栽培していたもののタネが残っていたのでしょう。雑草に埋もれて野生状態でした。 
 シソ科の花はたくさんあって、秋に咲くものも多く私たちを楽しませてくれますが、シソの花がこんなに魅力的なことにはこれまで気づきませんでした。




タグ:シソ科 シソ属 シソ

コオロギランは杉林がお好き

2018.09.24 08:08|野生ラン・9月

2015/9/3 の記事を改めて掲載しました。

 
 コオロギランは杉林がお好き。このことは前にも、何回も言ってきた。
 杉の落ち葉の中にしか生えない、と書いた。
 数年前に、杉の木が一本もない山にコオロギランが生えているのが発見されて、杉の落ち葉の中にしか生えないというのは、言い過ぎだったということが判った。しかし、四国にある7カ所ほど(私が知っている範囲で)の自生地のうち、この一か所のみである。
 だから、コオロギランが杉と相性が良いことには変わりがないと思う。
 とくに、四国では杉林が多い。戦後の食糧難を抜け出すと、国策として、田畑を潰して杉を植林した。それが50年ほどたって、丁度コオロギランの住処として最適になったのかもしれない。


タグ:コオロギラン

小さなコオロギランを大きくして観る

2018.09.22 18:31|野生ラン・9月

2015/8/27 の記事を改めて掲載しました。

① 全体像 ② 花を正面から見る。 ③ 唇弁の付属体と蕊柱のクローズアップ(イラストは牧野博士作図の一部) ④ 花を横から見る。 ⑤ 花を下から見る。

 
 コオロギランは非常に小さな花で、十五夜お月さんのような魅力的な唇弁も、その直径は4mm程度しかない。
 しかし、花のほとんどすべての器官は、解剖しなくても外部から撮影できる。 
 写真をディスプレイの上に拡大して、その構造を観察すると・・・・ 

 全体の長さは、10cmほどで、半分あるいはそれ以上が落ち葉に隠れている。
 (=普通葉)は1枚だけ(まれに2枚)で、
長さ3~5mm。
 (=苞葉)もほぼ同じ大きさ。 
 葉の大きさや数から推測して、光合成の能力は非常に弱いと思われる。 

 は1~4個で、下から上へと順に開花する。同時に2つ開花することはほとんどない。
 写真①の場合、最初の花がしぼみ、2番目が開花している。3番目の蕾は2番目がしぼむ頃に開く。一番上の蕾はひじょうに小さく、開花せずに終わる。 
 背萼片は細長い披針形。 
 側萼片は唇弁の裏側にあって、正面からは唇弁に隠れて見えない。 
 花弁(=側花弁)も背萼片とほぼ同じ形、大きさ。 
 唇弁は円形で、直径4mm程度。前半分の縁には細かい鋸歯がある。 
 唇弁の基部には付属体がある。これは上下2枚に分かれ、さらにそれぞれが左右に裂けている。 
 蕊柱は長さ3.5mm程度。柱頭のすぐ下に細い突起がある。ひじょうに細いが、写真④ではどうにか確認できる。 
 蕊柱の中ほどにも二股の突起があり、このほうは写真でもよく判る。 

 写真④は、横から撮ったもので、背萼片蕊柱の突起が確認できる。 

 写真⑤は、下から見上げるように撮ったもので、2つの側萼片が唇弁の裏側にあるのが確認できる。

 


タグ:コオロギラン

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